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キウイ花粉の自給支援へ 福岡県、「脱輸入」で産地トップ目指す

2017年01月10日 03時00分 更新

記者:坂本公司


  • 花粉を採るのに最適な木を探るため、福岡県農林業総合試験場で育てているキウイの雄木(福岡県提供)

  • 福岡県が開発したキウイの新品種「甘うぃ」=福岡県提供

 福岡県は栽培面積が全国2位のキウイフルーツの生産を伸ばすため、輸入に依存している花粉の「自給」支援に乗りだした。輸入花粉は病害などで供給量が減る可能性があるため、花粉を安定して採取できる樹木を探し、全国一の産地を目指す。

 県は昨年、筑紫野市にある農林業総合試験場に、他県から集めたキウイフルーツの雄木50本を植えた。3年かけて雄木ごとに花の数、開花時期、花粉の量などを調べ、花粉採取に最適な樹木を選ぶ。効率的な栽培方法も研究する。

 キウイフルーツの栽培は実をつける雌木への人工授粉が必要。県によると、県内の栽培農家は担い手不足や高齢化のため、約7割が花粉を出す雄木を育てず、輸入花粉を使う。

 ただ輸入花粉は天候不順や病気によって、授粉時期に必要な量が確保できるか見通せないのが難点。2015年度は「キウイフルーツかいよう病」が世界的に流行し、国内の産地にも影響が出た。花粉を介した感染を防ぐため、ニュージーランドなどの輸出国と日本の双方が検疫を強化しており、今後も輸入量が減る可能性があるという。花粉が自給できれば、こうした懸念が回避できる。

 15年度の福岡県のキウイフルーツ栽培面積は、愛媛県の414ヘクタールに次ぐ305ヘクタール。県は昨年11月から、独自開発した高糖度の新品種「甘(あま)うぃ」の販売を始めており、栽培面積拡大と生産量増加に弾みをつけたい考えだ。










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