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和牛五輪に福岡初参戦 王国九州で大トリ

2017年01月11日 03時00分 更新

記者:北島剛

 9月に仙台市で開かれる日本最大の和牛品評会「第11回全国和牛能力共進会」(全共)に、福岡県産の博多和牛が初挑戦する。前回大会で総合成績2連覇を果たした宮崎県など畜産王国ぞろいの九州で福岡県は唯一、これまで参加したことがなかった。生産者は大会をきっかけに博多和牛ブランドを定着させようと意気込み、候補牛の肥育に励んでいる。

 博多和牛は県産牛の消費拡大を目的に2005年に商標登録された。県内の畜産農家約50戸が主に九州の子牛産地から購入し、県内で約20カ月間育てて出荷。飼料に繊維質が豊富な県産の稲わらを使うのが特徴で「やわらかくジューシーなおいしさ」を売りに、年間約3500頭を出荷している。

 県内では酪農が中心で和牛の出荷頭数は九州の他県に比べて少なく、全共には縁がなかったが、12年の前回大会前後から関係者の間で出場に向けた機運が高まった。現在、県内で生まれた候補牛24頭を10戸の畜産農家が育てている。

 このうち全共の福岡県出品実行委員会会長を務める鈴木雅明さん(63)は、同県糸島市で2頭を肥育中。通常は生後30カ月前後まで育てるが、全共は生後24カ月未満で競われるため試行錯誤している。「博多和牛の名を売るのではなく、この取り組みを多くの人に知ってもらい、地域に根ざしたブランドにするのが今回の目標」という。

 前回大会では「種牛の部」「肉牛の部」ともに最高賞を九州勢が独占。肉牛の部では長崎県が初の内閣総理大臣賞に輝き「長崎和牛のブランドの認知度が高まった」(長崎県畜産課)と宣伝効果は高い。

 激戦が予想される今年の大会に向け、鈴木さんは「初出場でも入賞のチャンスはある。博多和牛を食べに福岡県に来てもらえるようになれば」と気合十分。今月20日には畜産農家らが福岡市のホテルに集まり、全共に向けた決起大会を開いて士気を高める。

全国和牛能力共進会 全国和牛登録協会(京都市)が5年に1度開く和牛品評会。「和牛のオリンピック」とも呼ばれ、改良の成果を月齢別に審査する「種牛の部」と、枝肉の肉質を競う「肉牛の部」がある。2012年の第10回大会は長崎県佐世保市であり、約48万6千人が来場した。今年9月に仙台市で開く第11回大会には全国39道府県から種牛334頭、肉牛183頭が参加する予定。









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