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開き直り発言で火に油 賭けマージャン飯塚市長辞職へ 抗議1000件「事態を収拾」

2017年01月12日 03時00分 更新

記者:中島早貴、広田亜貴子、糸山信


  • 記者会見で辞職を表明した斉藤守史市長(左)と田中秀哲副市長=11日午後3時すぎ、飯塚市役所(撮影・中島早貴)

 街のイメージをどこまでおとしめるのか−。平日昼に賭けマージャンをした問題で辞職を表明した福岡県飯塚市の斉藤守史市長と田中秀哲副市長。発覚後も「賭けないと面白くない」「職は辞さない」と強弁し、市民の怒りに油を注いだ。自らの発言が招いた炎上は収まらず、発覚から3週間でついに白旗。11日の記者会見では、打って変わって疲れた表情を見せた。

 昨年12月22日の記者会見で、斉藤市長は「賭けないでする人が世の中に何%いるのか。賭けないとマージャン人口が減る」と開き直り、副市長も「ゴルフでチョコレートを賭けるようなもの」と追随した。

 賭けマージャンを容認するかのような一連の発言は4日後に撤回したものの、テレビやインターネットで繰り返し取り上げられたことで世論の反感を高めた。信頼回復に失敗し「辞職やむなし」との空気が支援者や市民の間に広がり、突然の辞意表明となった。

 市役所には苦情や2人の辞職を求める電話やメールが寄せられ、11日午後には千件を超えた。職員が対応に追われ、仕事にならない日が続いた。

 この日の記者会見で斉藤市長は「相当数の批判の声があった。十二分に受け止めた」とうなだれた。「私が市長の職にとどまることで市の負のイメージが増すことになれば、市民と協働で築き上げたものが水泡に帰す」とも述べ、任期を1年3カ月残し、新市庁舎完成を間近に控えての辞職に悔しさもにじませた。

 午後3時からの会見に先立ち、斉藤市長は部長以上の幹部職員を集めて庁議を開いて辞意を伝えると、すぐに市議会議長に辞職願を提出。問題発覚後も一貫して「任期を全うしたい」と強調していたが、「一日も早く事態を収拾したい。私が身を引くのが一番の方法」と白旗を揚げた。

 地元の市民団体「資産公開を考える会」の有松賢作会長(75)は、市長が市政治倫理審査会に進退の判断を委ね、辞職勧告が出れば応じる考えを示していたことを批判し「トップとして出処進退は自分で決めるべきで辞職は当然」と指摘。「行政全体で飯塚のイメージ回復に努めてもらいたい」と強調した。

 「飯塚の未来を考える市民の会」の小畠久司代表(68)は「辞めたから終わりではない。賭けマージャン問題の背景に何があるのか、市民に説明責任を果たすべきだ」と注文した。

   ◇   ◇

司令塔不在、予算にも影響

 新年度予算案の編成時期に市政のトップ2人が不在となる異例の事態となった飯塚市。後任選びの市長選に伴い市議会の予算案審議もずれ込むことになり、市民生活への影響は大きい。

 市議会が当初予定していた3月定例会の開会は2月24日。市長選は2月26日の投開票日を軸に調整されるため、議会事務局は「(議会を招集する)新市長の方針もある。どれくらい開会が遅れるのかなど予想できない」と困惑した様子。

 市長職務代理者となる石田慎二総務部長は新年度予算について、職員給与や公債費などを中心とする「骨格予算」となる見通しを示した。新市長の考えを反映して新規事業などを盛り込む「肉付け」の予算編成はさらに遅れることになる。

 鯉川信二議長は「予算審議など市民生活に直結する議会も控えている。新しい体制の下で早急に市政運営が正常化されることを期待する」とコメントした。 










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