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思わぬトラブルも…バス運転手まで使う博多弁、驚異の浸透力

2017年03月14日 03時00分 更新

記者:吉武和彦


  • 上りと下りが行き違うときは、片方が駅で待ち合わせる西鉄貝塚線=2017年3月3日、福岡市東区の名島駅(撮影・吉武和彦)

■福岡人と分かる決定的な一言

 「今から来るけん」(行きます)も、「真逆」のリスクをはらむ。自分が相手方へ行くのに、なぜか、「来る」と言ってしまう。ビジネスの現場では行き違いは避けたい。

 まったく意味が通じない言葉もある。

 「離合停車。しばらくお待ちください…」

 西鉄電車で全線単線の貝塚線(福岡市−福岡県新宮町、11キロ)では、上下線が行き違うとき、駅で待つ電車内ではこんなアナウンスが流れる。

 車と車がすれ違う意味の「離合(りごう)」は、福岡など九州の方言とされる。

 一方で、鉄道用語説もあるようで、西鉄の駅員が持つ案内用の要領集には「離合待ち」とアナウンスするよう記されている。

 ただ、京王電鉄(東京)は「待ち合わせのため停車」とアナウンス。首都圏に単線区間が「ほとんどない」というJR東日本(同)も、そもそも離合自体、「初めて聞く言葉」(関東出身の男性社員)だ。

 福岡では当たり前過ぎて、西鉄はもはや標準語扱いにしてしまったのか。

 福岡県出身の記者も、東京勤務時代に標準語扱いにしていた言葉がある。農林水産省の取材を担当した約10年前、課長席を訪ねて声を掛けた時だ。

 「あのですね…」

 「あっ、九州の方ですね、懐かしいです」と即座に笑みが返ってきた。課長はかつて九州農政局管内に勤務していたという。

 よく使う博多弁は、まだまだある。

 「とっとーと」(確保している)
 「なんしよーと?」(何をしているのですか)
 「たい」「ばい」(だよ)
 「ばってん」(しかし)

 福岡にきんしゃったら、こげな博多弁が聞こえるったい。ほんなこて驚きんしゃろうばってん、そのうち慣れるばい。「あーた、なんしようとね」て笑いながら言われたら、そりゃあ親愛の情やけん、気にせんどってね。

■■■

 記者は福岡県といっても北九州市の出身なので、博多弁をうまく使いこなすことはできない。しかし、身近に博多っ子の上司や先輩がいれば、こんな“ネイティブ”な言い回しを教えてもらうこともできる。翻訳は、ぜひ近くの博多っ子に聞いてほしい。打ち解け合うきっかけになるかも。

運転手の多くが福岡県内の高校を卒業しているという西鉄バス=2017年3月6日、福岡市・天神(撮影・吉武和彦)
関連商品まで登場して話題を集めた博多弁=2009年、福岡市博多区の上川端商店街
博多弁を記したクリアファイルも登場したことがある=2008年









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