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九電入社式で社長が40分超語ったこと

2017年04月04日 03時00分 更新

記者:中野雄策


  • 九州電力の入社式で、瓜生道明社長(中央奥)の話を背筋を伸ばして聞く新入社員たち。前の画面には、話の概要が映し出された(撮影・中野雄策)

 「今から約140年前、エジソンが電球を作った」。4月3日に福岡市内で開かれた九州電力の入社式。瓜生道明社長のあいさつは、白熱電球を発明した米国の発明王トーマス・エジソンまでさかのぼって始まった。驚いたのが、あいさつの時間の長さ。録音レコーダーで調べると、優に40分を超えていた。その中身を簡単に紹介する。

 (1)「エネルギーとして優れた電気」
 冒頭、エジソンの話から始まり、1878年(明治11年)3月に東京の祝賀会場で初めて電灯がともり大臣たちから驚嘆の声が上がったり、その4年後に一般市民に銀座で街灯が公開されたりしたエピソードを紹介。電気が「近代文明の最大の発明」として、日常生活、経済活動の基盤になっていることを説明した。

 (2)「九州電力という会社」
 九電が創立された66年前の1951年は、サンフランシスコ講和条約が締結された年で、その後、戦後復興と高度経済成長の時代に突入。第2次世界大戦で電気設備が被害を受けたことも重なり供給が追いつかなくなったが、火力、水力発電所の建設や電力輸送設備の増強などに努めた歴史を振り返った。

 45年8月9日に原爆が投下された長崎市では、前身の九州配電の21人が亡くなり、1400本の電柱が倒壊したが、翌々日に市内全域への仮送電を実現したと語った。電力供給に使命感を燃やす「九電DNA」を受け継ぐよう求めた。

 (3)「九電の現状」
 東京電力福島第1原発事故後の原発停止後から続く厳しい収支・財務状況を指摘。九電玄海原発3、4号機(佐賀県玄海町)の早期再稼働を目指すと同時に、徹底した支出削減努力を続けていることを説明した。

 原発については、国と地域の持続発展のために一定量の利用が不可欠という考えを強調。安全性向上の取り組みを経営の最重要課題と位置づけ、技術系と事務系の社員全員が当事者であると伝えた。


中野雄策(なかの・ゆうさく)<br />
2003年入社。スポーツ本部、佐伯支局、報道センター経済部記者などを経て15年5月から交換記者として韓国・釜山日報で勤務。16年4月報道センター経済部に復帰。エネルギー担当。









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