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海外客にも人気の「下町のナポレオン」 三和酒類 いいちこ日田蒸留所

2017年04月12日 11時00分 更新

記者:吉川文敬


  • 大麦をひいて精麦し原酒の原料にする過程を説明するコーナーを見学する韓国人ツアー客

  • 温度管理なども徹底された貯蔵庫には、芳醇な香りが人気の「いいちこスペシャル」などに使われる原酒もあり、オーク樽で長期間貯蔵されている

  • 焼酎用原酒の仕込みを行う第1製造場などは多くの観光客で賑わう。

  • 敷地内には、無料の試飲コーナーもあり、来場客は好みの麦焼酎を飲むことができる

 「下町のナポレオン」のキャッチコピーで全国に知られる麦焼酎「いいちこ」。製造する三和酒類(大分県宇佐市)の「いいちこ日田蒸留所」(同県日田市)が今、外国人観光ツアー客の人気スポットになっている。同社が製造する約40種類に上る麦焼酎のほとんどの元となる原酒を製造・貯蔵する現場を、予約不要で手軽に見ることができることが受けているという。同市北部の小高い丘の上にある蒸留場を訪ねた。

 ■アジアからも続々

 大型バス用のスペースも確保された駐車場には、ひっきりなしに韓国や中国のツアー客を乗せたバスが到着する。

 「最近はアジアからのお客さまが増えました」と所長の丸尾剛さん(51)。年間約4万3千人(2015年度)の来場客のうち2割が韓国、中国を中心とする外国人で、年々その割合を増やしている。現在は日本語のみの説明文を、韓国語、中国語、英語の翻訳を併記する形にするべきか検討しているという。事前連絡が不要な上、入場無料で大規模な製造場や貯蔵庫まで見学できる。大分自動車道日田インターチェンジから車で10分と便利な場所にあり、ツアーの行き先に組み込む旅行代理店が多くなっているようだ。

 蒸留場(約8万7千平方メートル)は同社のブランドイメージ向上を目的に、建設計画時から一般公開することも念頭に設計された。森の中にある工場をイメージし、木々の中に整然と製造場や貯蔵庫、試飲コーナーもあるショップ「iichiko SHOP」などが立ち並ぶ。2002年4月に操業を開始した。

 酵母を育て、できたもろみと大麦などを混ぜて発酵させる仕込み室やアルコールや香り成分などを取り出す蒸留室などをガラス越しに見ることができる。圧巻なのは60本のホーロー製タンクのほか、1500丁におよぶ長期熟成用カシ製だるが並ぶ貯蔵庫だ。見学コースのうち6カ所には、製造から貯蔵までの過程を分かりやすく解説したビデオモニターも設置してある。

 ■試飲コーナー人気










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