JR九州が、熊本地震後に熊本県内での運行を休止している観光列車「あそぼーい!」を7月以降、大分方面から阿蘇に入る新ルートで走らせることが分かった。定期運行としては1年3カ月ぶりに阿蘇地域に戻り、震災で落ち込んだ阿蘇観光の復興を後押しする。
あそぼーい!は、車内に設けた親子シートや子どもの遊び場が特徴の人気列車。通常は豊肥線の熊本−宮地を運行。地震による線路脇の土砂崩れなどで一部区間が不通になったため、現在は博多−門司港など熊本県外の臨時ルートを走っている。
計画では、7〜12月の週末を中心に、大分か別府を出発して豊肥線経由で阿蘇に入るルートを1日2往復する。来年1月以降は未定。地震後、貸し切りとしては阿蘇地域を数回走ったが、定期運行では初めてという。