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線虫がん検査実用化へ 九大発ベンチャーと日立が装置開発 19年目標、利用料は数千円

2017年04月19日 03時00分 更新

記者:古川幸太郎


  • 線虫を使いがんを検査する装置の前に立つ九州大の広津崇亮助教(左)=18日、東京都内

 九州大の広津崇亮(たかあき)助教が立ち上げたベンチャー企業「HIROTSUバイオサイエンス」(東京)と日立製作所(同)は18日、線虫に人の尿のにおいを嗅がせ、がんを発見する自動検査システムを開発したと発表した。試作段階だが、2019年10月の実用化を目指す。検査費は数千円程度を見込み、広津助教は「九州を含む全国に5〜10カ所の検査センターをつくり、がんの早期発見に貢献したい」と話している。

 線虫は体長1ミリで、嗅覚は犬より優れている。広津助教は2年前、がん患者と健常者の尿のにおいを線虫が嗅ぎ分け、がん患者の尿に集まることを発見した。がんを見分ける確率は93・8%という。

 今回開発したシステムは、線虫や尿を装置上に置き線虫の動きを撮影、結果を判定するまでの作業を自動で行う。手作業では1日3〜5人の検査が限界だったが、100倍超の検査ができることを目指す。

 広津助教は既に、鹿児島市内の南風病院と共同で臨床研究を進めている。今後は全国の病院など計33施設と連携、幅広いがんの種類と千件超の症例数を重ねて、精度の向上を目指す。広津助教は「検査センターに尿が届けば、1週間以内にがん検査の結果が分かるシステムを確立したい」と話している。










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