ようこそ ゲスト様

qBiz 西日本新聞経済電子版

福岡 都心に潜むは・・・サラ忍マン FB 世界で人気

2013年01月11日 15時00分 更新

記者:吉田 真紀


  • 九州最大の繁華街、福岡市・天神のど真ん中に参上したサラ忍マン

  • ◆ブランコの術◆ 「飛び込み営業がうまくいかんかったでござる。こんな時はサラ忍法・ブランコの術」とサラ忍マン。「気分一新して頑張ってまいりましょう」とも呼び掛ける

  • ◆夜も隠密◆ 「一人で飲みたい、夜もある。」お茶をロックで飲むサラ忍マン

 ネクタイをきっちり締めたスーツ姿に青色の忍者頭巾をかぶり、福岡の街に潜む。その名も「サラ忍マン」。飛び込み営業に失敗し、ブランコに腰掛け肩を落としたり、疲れ果ててバスで居眠りしたり…。忍者らしからぬ哀愁漂う姿が世界中で人気を呼んでいる。インターネットの交流サイト「フェイスブック(FB)」に載せたユニークな写真の数々に、国内外から「勇気づけられました」などのメッセージが続々と届いているのだ。福岡市内でディナーパーティーも開くなど、忍者旋風を巻き起こしている。

 サラ忍マンの正体は、福岡市のIT企業に勤務する田口健太郎さん(40)。市内の飲食店などを紹介するクーポンサイト「福岡クータン」の営業を担当する本物のサラリーマンだ。家族のために飲食店、エステ店など、さまざまな店に飛び込み、頭を下げる毎日。うまくいかず落ち込むことだってある。「サラ忍マンは自分の分身。違いは頭巾をかぶっているか、いないかだけ」

 サラ忍マンが誕生したのは昨年4月。田口さんは忍者村として知られる佐賀県嬉野市の歴史テーマパーク「肥前夢街道」で華麗な忍者ショーを見た。「不況の時代、こんな明るさが必要」と思い付き、自分のような、世の中で踏ん張るお父さんを勇気づけようと自身のFBで紹介し始めた。今や、サラ忍マンは肥前夢街道の忍者に弟子入りを認められ、九州忍者保存協会にも加盟するれっきとした「忍者」だ。

 サラ忍マンは、田舎から出てきて都会の荒波にもまれている、忍法「平謝りの術」が得意な30代。好きなものは「都会の優しさ」「終身雇用」「年功序列」「5時から男」。逆に苦手なものは「都会の冷たさ」「ノルマ達成」「経費削減」「おやじ狩り」。

 田口さんが近年、主流となった能力・成果主義とは逆行する一昔前のサラリーマン像に設定したのは「経費削減やノルマ達成に追われ過ぎて、日本人は人情、義理を忘れてはしないか」との思いから。

 田口さんのFBの写真を見る人は徐々に増え、週1、2回、新作の写真を出すごとに、「私も頑張ります」「癒やされています」といった感想のほか、忍者に興味津々の外国人からは「エクセレント!」などのコメントが100件以上寄せられる。欧米、国内各地の計約600人から「友達申請」も届いた。

 昨年12月には、市内のホテルで初のディナーパーティーを開催。子どもからお年寄りまでのファン約100人が集まった。サラ忍マンをはじめ、肥前夢街道などの忍者6人が演じるショーを楽しんだ。今年2月に第2回も予定する。

 サラ忍マンは「サラリーマンが、会社の嫌なことを忘れてプッと噴き出す写真を届けたい。背景に写る福岡の街の魅力も世界中にPRできたらうれしい」と話している。

 サラ忍マンFB=http://www.facebook.com/taguchi.kentarou








九州経済 ニュースの最新記事



そもそもqbizとは?

Recommend

ランキング

Recommend

特集 最新記事

コラム 最新記事