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じっくり研修で適性判断、配属は2年後 高田工業所(Q&Aと動画付き)

2017年05月09日 03時00分 更新

記者:根井輝雄


  • 白石隆志(しらいし・たかし)人事部次長

  • 高田工業所ロゴ

白石隆志(しらいし・たかし)人事部次長

 当社の人事面の特徴として、研修制度の充実がある。4月に入社した技能社員(高校卒)は5〜6月にいったん現場に出るが、7〜12月の半年間、北九州市の研修センターで集中的に基礎技能を学ぶ。団塊世代の定年退職で技能の継承が懸念された2007年から始めた。

 また技術社員(大学卒)は入社から2年間が教育期間。現場実習、工事管理教育、設計教育などで就業場所を4カ所ほど移動しながら、さまざまな職務を経験させる。本人の希望や適性をじっくり見極める狙いで、2年後に初めて配属先を決める。

 採用活動の悩みは、当社の知名度がないこと。学生への説明会では、独立系の総合プラントエンジニアリング会社としての位置付けや、納期までに仕事を仕上げなければならない厳しい側面も説明する。それでも、基幹産業を支える誇りを理解してもらい、ぜひ入社してほしいと願っている。

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これがわが社の人財活用術だ
qBizが聞きたい7つの質問

※回答は白石氏。若手社員の動画「仲間になるあなたへの伝言」付き

 (1)即内定!ぜひ会社に迎えたい人材とは?

 当社の業態を理解した上で入社していただくのが望ましい。会社説明会では、当社の社会的な位置付けや、仕事上でつらい面の話もする。説明を踏まえ、やりがいを持って働くことができるかどうか、学生にじっくり考えてもらい、志向が合えばぜひ入社していただきたいと思う。

 (2)採用活動で一番の悩みは?

 当社の位置付けは、建設業の中で「総合プラントエンジニアリング会社」。顧客の設備の設計、建設、メンテナンスが主な事業だ。自社製品は少なく、知名度がないことが悩み。また、プラントは製鉄、化学、電力、エレクトロニクスと広く、職務内容も幅広いため、学生にイメージをつかんでもらうのが難しいと感じる。

 (3)いま会社として一番忙しいことって何ですか?

 現在、国内で9カ所の生産拠点があり、さまざまなお客さまのプラントの建設・メンテナンスに対応している。多忙な時と余裕がある時があるが、総じて忙しい状態が続いている。

 それは、業界の人手不足もあるが、当社の業態として最終的なモノづくりまで責任を持たなければならないことが挙げられる。

 工事の計画管理だけではなく、仕事のできる職人を集め、現場で汗をかきながら、安全・品質に留意し、納期までにお客さまにリニューアルしたプラントを引き渡すことがわれわれの社会的責任。納期が決まっていることがつらい面でもあるが、基幹産業を裏から支えている誇りを持って仕事をしている。

 (4)10年後、あなたの会社はどうなっている?

 施工技術だけでなく、設計では「3次元CAD・応力解析」、設備診断では「電流情報量診断システム、回転機診断技術、材料の解析技術」、半導体装置では「超音波カッティング技術、リフトオフ技術」など、さまざまな方面で技術の導入・開発を進めてきた。

 会社としてはプラント事業に付加価値をつけ、お客さまに新たなサービスを提供するエンジニアリング事業を強化していく方針だ。10年後は大いなる可能性を秘めている。

 (5)社員の能力開発、スキルアップのために取り組んでいることは?

 多くの研修がある。特に新入社員教育には力を入れている。新入技能社員(高校卒)に関しては、最初の2カ月間は現場に出るが、7〜12月の6カ月間、研修センターで集中的に基礎技能を学ぶ。

 新入技術社員(大学卒)に対しては、2年間の教育がある。現場実習、工事管理教育、設計教育などを行い、その間に就業場所も4カ所程度移動しながらさまざまな職務を経験させ、2年後に初めて配属を決める。本人の志向や適性をじっくり見極める狙いだ。

 (6)同業他社と比べた場合、あなたの会社の売りは何ですか?

 新入社員に対する教育制度は充実している。また、プラントエンジニアリング会社は多数あるが、独立系であり最終的なモノづくりまで責任を負っている会社は少ない。

 また、九州に本社があることも特徴。実際に当社に九州出身者は多く在籍している。

 (7)「働き方改革」やってますか?

 工事ピーク時には残業時間が多くなっているが、三六協定の上限時間は避けては通れない課題なので、今後改善を図っていきたい。

 ※高田工業所のホームページはこちら

高田工業所
 製鉄や化学などのプラントの建設・改修・メンテナンスなどを手掛ける。本社北九州市。1940年創業。東証2部と福証に上場。生産・営業の拠点は全国11カ所。東南アジアにも現地法人など3カ所の拠点を設ける。2016年3月期の連結売上高は426億円。従業員数は1487人(単体、16年3月末)。超音波による切断装置や、電流を解析した設備診断システムなども開発している。









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