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「タビ」シューズとブリヂストン

2017年05月14日 03時00分 更新

記者:木村貴之


  • 和装の足袋からインスピレーションを得て誕生したという「メゾン・マルジェラ」の「タビ」シューズ。ショーウインドーで真っ先に目に留まったのはシャンパンゴールドのショートブーツだった

  • 黒とシルバーの大胆な組み合わせが目を引くハイヒール。つま先には日本伝統の装いの美がのぞく。超クール!

  • 「メゾン・マルジェラ」の2017年春夏コレクションの「タビ」シューズが並ぶショーウインドー=福岡市・天神の岩田屋本店本館

 福岡市・天神の中心部を散策中、ふと目が留まった物がある。岩田屋本店の本館北側ショーウインドーに陳列されている婦人物のブーツやハイヒール、スニーカー。よく見ると、つま先が親指と他の指とで股状に分かれている。「地下足袋のパロディー?」と考えつつ、ウインドーの片隅に掲げてある英文字をスマホで調べたらびっくり。大変なブランド品なのだった。

 ブランドは「Maison Margiela(メゾン・マルジェラ)」。ベルギー出身デザイナー、マルタン・マルジェラ氏が1988年、パリで設立した。マルジェラ氏は大物ジャン・ポール・ゴルチェに師事し、独立後に「エルメス」のデザイナーを担当したことも。しかし、表舞台に立つことを好まず、服地に古着やレコードの破片などを使って「反・消費社会」も主張。「脱構築派」「服の意味を問う哲学者」とも呼ばれた前衛派デザイナーだ。

 かなり気難しそうな人物だが、実は大の日本好き。和装の際に履く足袋からインスピレーションを得て、ブーツやハイヒールなどの「タビ」シューズを開発した。マルジェラはトータルファッション・ブランドとして世界的に有名だが、タビシューズはパリコレなど大舞台のランウエイで必ず登場するほど、ブランドの象徴的アイテムに。その後、マルジェラ氏が表舞台から身を引き、2014年に英国のデザイナー、ジョン・ガリアーノ氏がクリエイティブディレクターに就任した後も、タビシューズが定番であることは変わらない。

 さて。ショーウインドーに並ぶのは2017年春夏コレクションの一部。金属のような光沢を放つシャンパンゴールド加工や、表面にチョコレートの包み紙を貼り重ねたようなショートブーツに、黒とシルバーを組み合わせたハイヒール、ルネッサンス絵画をあしらったスニーカーブーツ…。いずれも10万円を超えるという価格設定にも驚いてしまう。


木村貴之(きむら・たかゆき)<br />
1994年に西日本新聞社に入社。筑豊総局、経済部、玉名支局、地域報道センター、八代支局、こどもふれあい本部などを回り、2016年9月、荒尾支局から本社デジタル編集チームに。好きな音楽はレッド・ツェッペリン「貴方を愛し続けて」、エゴ・ラッピン「色彩のブルース」、里見洋と一番星「新盛り場ブルース」など。









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