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最先端の植物工場を展開する農業ベンチャー社長 安田瑞希さん

2017年05月19日 03時00分 更新

記者:古川幸太郎


  • 最先端の植物工場を展開する「ファームシップ」社長の安田瑞希(やすだ・みずき)さん

 今年4月に東京駅近くに本社を構えた。スーツ姿にノート型パソコンを手放さない。とても農家には見えないが、最先端の「植物工場」を手掛ける農業ベンチャーの社長だ。

 福岡県宮若市の農家の長男。「後継ぎ」と言われ続け、宿命を感じながらも、どこか違和感を持っていた。目標となる農家はおらず、一歩を踏み出せなかった。

 明治大農学部を卒業後、米国に渡った。農業法人に就業。そこで出会ったのは“格好いい農家”だった。MBA(経営学修士)資格を持ち、化学式やデータを扱う科学者の顔があった。「規模や国の違いではなく、農業を営む人の差があるのでは」と気付いた。魅力ある農家になり、人が集まる産業にする−。すっと視界が晴れた。

 帰国後、公認会計士の資格を取り、監査法人に就職。その後、米紙ウォールストリート・ジャーナルに入り、ウェブ版立ち上げに携わった。

 2014年、大学の同級生と「ファームシップ」を立ち上げた。人工光でレタスを育てる植物工場を柱に、生産数量や受給に関する「ビッグデータ」の解析を担う。自身の役割は「パートナーを見つけ、投資を引き出すファイナンス(金融業)」と言い切る。

 静岡県など4カ所に工場を構え、従業員は50人。九州進出も視野に入れる。1日100回の電話は当たり前という「どぶ板営業」で広がった販路は、首都圏で約800店に上る。今春は新卒4人を採用、今年の売上高は10億円を見込む。担い手不足に悩む日本農業だが「農業のプラットフォームになる人材育成拠点になりたい」。36歳。










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