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年会費高すぎません? 鳥栖市民文化会館が全国でも突出

2017年06月18日 03時00分 更新

記者:須崎滝彦


  • アイレックス会員のイベントが開かれている鳥栖市民文化会館


  • アイレックス会員募集のチラシ

 「鳥栖市民文化会館の友の会に入りたいが、会費が高い」−。そんな声が西日本新聞鳥栖支局に寄せられた。公演チケットの先行予約や割引購入ができる「友の会」。各地の公共施設が導入しているが、佐賀県鳥栖市文化事業協会が運営する「アイレックス会員」は新規会費が5千円。「普通は千円、2千円じゃないですか」と相談者。他のホールと比べて高いのか、どうやって会費を設定したのかも含めて調べてみた。

 新規5000円、継続加入なら4000円…

 友の会制度は、文化会館やホールの運営団体などが会費を徴収。会員には先行予約や割引、他の施設などでの特典があり、運営団体には主催公演で一定の集客を期待できるメリットがある。全国公立文化施設協会(全国公文協)の昨年2月の会員施設調査では、約3割の文化施設が友の会制度を導入している。

 アイレックスの場合、年間10公演前後のチケットが2枚まで最大20%の割引価格で購入でき、先行予約も可能。市内ホテルの割引なども受けられる。

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 アイレックスは2002年、鳥栖市文化事業協会と鳥栖スタジアム(現ベストアメニティスタジアム)などを運営していた同市地域振興財団が市民文化会館、サンメッセ鳥栖、鳥栖スタジアムの3施設で開かれる文化・スポーツイベントを対象に「CLUBアイレックス」として始まった。

 当時の年会費は一般1万円、小・中・高校生3千円。自主企画の公演の自由席やサッカーJ2だったサガン鳥栖のホーム公式戦4試合が無料で、他の試合も当日券を前売り料金で購入できた。

 しかし、財団がスタジアムなどの指定管理者になった06年、アイレックスは市文化事業協会の単独運営となり、サガン鳥栖の公式戦無料の特典がなくなった。会費は1万円から5千円に値下げした。

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 それでも近隣の文化施設と比べると、会費は高い。

 佐賀市文化振興財団が運営する「マグパイ倶楽部(くらぶ)」は年会費2千円で、佐賀市文化会館などの指定催事の先行予約やチケットの1割引き、市内ホテルの割引が受けられる。

 福岡県久留米市の石橋文化センターと久留米市美術館の友の会「みゅーず」もスタンダード会員の会費は2千円だ。

 北九州市の北九州芸術劇場と響ホールの友の会「チケットクラブQ」は2年間で500円。チケットの割引はないが料金の5%をポイントとして以降のチケット購入時に使うことができ、先行予約が可能。商業施設の割引もある。

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 全国公文協の06年調査では、会費千〜3千円未満が78・9%を占め、3千〜5千円未満が9・8%。アイレックスのような5千円以上は1・9%しかなく、全国でも突出している。

 アイレックスのチケット割引率は最大20%だが、市文化事業協会は「通常10%程度で20%引きは少ない」といい、特典が特に充実しているとも言えない。

 一方、アイレックスの会員数は近年、約300人で頭打ち。佐賀市のマグパイ倶楽部1175人(15年度)、福岡市のアクロス福岡のアクロス友の会約4400人(同)などに比べると差は大きい。

 鳥栖市民文化会館は大ホール(1518席)と小ホール(388席)を備えた近隣でも大きな施設で、会員数約300人で催しを下支えするには心もとないように思える。会費の高さが入会のハードルになってはいないか、点検が必要だろう。










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