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ベアスタ駐車場「足りない!」 周辺で悪質な無断使用も

2017年06月19日 03時00分 更新

記者:山下航


  • 札幌戦を前に満車になったベストアメニティスタジアム北側の有料駐車場=5月27日午後6時半ごろ、鳥栖市本鳥栖町

 佐賀県鳥栖市のベストアメニティスタジアムで開催されるサッカーJ1サガン鳥栖のホーム戦の集客が好調な一方、観戦者が使う駐車場不足が深刻化している。周辺の施設に無断駐車する観客が後を絶たず、スタジアムを管理する市は5月から、試合当日に施設前で駐車禁止の呼び掛けを始めた。しかし、問題は駐車場の不足であり、改善は期待できそうにない。

 1万4416人が観戦した5月27日の北海道コンサドーレ札幌戦。午後7時の試合開始前、市職員数人が近くの商業施設フレスポ鳥栖周辺で「観戦目的の駐車はご遠慮ください」と書いたプラカードを掲げ、空きがある臨時駐車場を案内するチラシを配って回った。

 しかし、呼び掛けた甲斐もなく、試合終了後、スタジアムからフレスポ鳥栖にどっと流れてきた観戦者の車が一斉に吐き出され、一帯は大渋滞した。

 施設にマイカーを止めて観戦した小城市の女性(48)は「迷惑とは分かっていても他に止める場所がない」と話す。近くの飲食店の駐車場も無断で使ったことがあるという。「スタジアムの駐車場はすぐに満車になる。J2時代は観客が少なく余裕があったけど」

 フレスポ鳥栖テナント会の森義博会長(68)は「試合当日は弁当や総菜がよく売れるなど、良い面もあるが、観戦以外のお客様に迷惑を掛けてしまっている」と頭を抱える。

 5月7日の横浜F・マリノス戦は来場者に限定ユニホームが無料で配られ、今季最多の2万1245人が観戦した。札幌戦も、観戦者が試合後に入場料を決めて後払いする企画があり、今季2番目に多かった。

   ◆    ◆

 ベストアメニティスタジアム周辺の一般駐車場は無料2カ所、有料3カ所の計1158台分の収容能力しかない。

 これに対し、同スタジアムでの昨季のサガン鳥栖リーグ戦1試合平均入場者数(ホーム)は約1万2600人。J1昇格が決まった2011年から約5千人増えたが、駐車場は同じだ。

 市に駐車場を増設する方針はなく、さらに7月にも決定するJR鳥栖駅周辺整備の基本計画案では、スタジアムの無料駐車場の一部を民間に売却する構想も示している。

 市は多数の観戦者が見込まれる日は市役所や鳥栖総合庁舎の駐車場を無料で開放しているが、それぞれスタジアムから約2キロ、約1・2キロ離れており、使い勝手が悪い。札幌戦で市役所を利用した男性(70)は「スタジアムまで20分以上も歩いた。近くに駐車場があればそちらを使う」と語った。

 離れた駐車場でもスタジアムとの臨時シャトルバスを運行するなどの工夫が、市に求められる。










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