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博多券番は芸どころの「宝石」 盛り返しへ新拠点も【動画付き】

2017年06月13日 03時00分 更新

記者:木村貴之


  • 「博多どんたく港まつり」の演舞台で、息の合った舞を披露する博多券番の芸妓たち(撮影・木村貴之)

  • 「博多どんたく港まつり」で街角に登場し、市民や観光客の人気を集める博多券番の芸妓たち

  • 「博多どんたく港まつり」に向け、ベテラン芸妓たちの指導の下、舞の稽古にいそしむ若手芸妓たち

 今も、お座敷文化を受け継ぐ博多の芸者たち。江戸時代中期に始まったとされる「博多芸妓(げいぎ)」には栄枯盛衰があった。

 ⇒前編「あでやか博多芸妓、意外なルーツ」

 全盛期の明治・大正時代には2千人いた芸妓だが、超ベテランの美恵子姐さん(85)によると、戦前は千人以上いたという。「戦後、私が始めた1950年代でも300人以上。料亭も30件近くあり、那珂川の川べりにずらりと立ち並んで。夜も昼も芸妓たちであふれて、昔の中洲は立派な花街だった」

 その後、芸妓の数は急速に減って券番の統廃合も進み、博多券番の発足時はわずか60人になった。

 「社交場が変わったのよ」と藤子姐さん(72)。「昔はクラブやバー、スナックとかなかったから。芸妓という職業も変わった。昔は家の事情で芸妓になる人が大半だったけど、今は純粋に芸事が好きな人だけだし」と言う。

 とはいえ、芸妓の数が全盛期の100分の1以下となった現状はあまりにも深刻。今、博多券番と芸妓の文化を守ろうという動きが活発化している。

 ■女性にとっても“高根の花”

 「券番は博多の繁栄の象徴。芸妓たちがいないと地元経済が暗くなる。絶対に廃れさせてはいけない」

 福岡商工会議所(福岡市)の松下由美子さん(26)は、博多券番の運営を支援する「博多伝統芸能振興会」(会長・礒山誠二福岡商議所会頭)の事務局を今春まで担当。券番を見守り続けている。

 振興会は91年、同商議所を中心に発足した。券番のほか、博多仁和加(にわか)、筑紫舞、筑前博多独楽(こま)、博多松囃子(まつばやし)など福岡の伝統芸能を伝承する団体の活動を支援。観光資源として広く情報発信する一方、券番のイベント「博多をどり」を主催するなどして物心両面で支えている。

 「博多芸妓の魅力を若い女性にも広く伝えたい。例えば芸妓の皆さんの所作や言葉遣い。お座敷に限らず、部屋に入るときのお辞儀だったり、笑うときの上品な仕草だったり。とても美しいのです。それに健康的な若々しさ。お肌もすごくきれいだし、女性から見ても高嶺の花なのです」

 松下さんの言葉に熱が入る。


料亭のお座敷で「博多情緒めぐり」の参加者たちをもてなす博多券番の芸妓(福岡市観光案内ボランティア協会提供)
「博多情緒めぐり」の参加者たちを料亭のお座敷で出迎える芸妓たち(福岡市観光案内ボランティア協会提供)









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