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最前線の刺激を求めて浴びた、まさかの言葉

2017年06月15日 03時00分 更新

記者:古川幸太郎


  • 決算発表に臨むトヨタ自動車の豊田章男社長=2017年5月10日午後、東京都文京区

  • ソニーの平井一夫社長

 3月から東京で経済記者になった。東京証券取引所を主な拠点に、企業を取材しているが、以前は本社(福岡市)の社会部記者。経済分野の担当は初めてで、聞き慣れない用語に頭を抱えている。

 これはチャンス…? せっかくなら第一線のビジネスや最先端の研究、経営トップの考えに触れ、視線の先に何を描いているのか、知りたい。

 そんな機会は早々にやってきた。5月恒例の上場企業の決算発表ラッシュ。ある2人の経営者の言葉が耳に残る。

 一人は、トヨタ自動車の豊田章男社長。

 グーグルなどの異業種や新興メーカーが相次ぎ参入する現状に、「クルマそのもの、未来の自動車産業も、従来とは全く違った世界になるかもしれない」と語った。

 その上で、「これまでにまいてきた種を必死に育て、その積み重ねから未来を生き抜く競争力を生み出していきたい」とした。

 研究開発費は4年連続で1兆円を超える。今期(2018年3月期)の連結決算は2年連続の減収減益を見込みながらも、目先の利益にとどまらず、未来を見据えた企業存続への強い覚悟を示しているように聞こえた。

 ■赤字体質を脱したトップ

 次は、ソニーの平井一夫社長のこの言葉だ。

 「人のやらないことをやる、規模を追わずに違いを追う。貪欲に取り組んでいく

 赤字体質から脱却して経営を立て直し、今期(同)は連結営業利益5000億円を見込むという。これは、約20年ぶりとなる過去最高水準に迫る規模だ。

 都内で開かれた経営説明会では、そこにたどり着くまでのエピソードも披露した。周囲の“雑音”を振り払いながらリストラを進め、時には、創業者の一人、井深大氏が起草したソニーの原点「設立趣意書」に立ち返り、「ソニーらしさ」にこだわったという。

 業界では、最先端の人工知能(AI)などの分野でアップルやフェイスブックといった有力企業が存在感を示す。

 「競争に勝ち続けるためには、勇気ある変化が必要だ」と、ここでも企業存続への強い覚悟を感じた。

 ※次ページ(会員限定)は「矢継ぎ早の叱咤激励が…」










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