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JR九州「FGT困難」 長崎新幹線、コスト懸念

2017年06月15日 03時00分 更新


  • 九州新幹線西九州(長崎)ルートに導入予定のフリーゲージトレイン(軌間可変電車)=2014年、熊本県八代市

  • 九州新幹線長崎ルート(フリーゲージトレインを活用した場合)

 九州新幹線西九州(長崎)ルートへの導入に向けて開発中のフリーゲージトレイン(FGT、軌間可変電車)について、JR九州が現状では受け入れ困難であると判断していることが分かった。安全性に懸念が残るほか、車両の製造や維持に多額の費用がかかり、採算が取れないとみられるためだ。

⇒JR九州社長がFGT見直しに言及《2016年12月17日掲載》

 西九州ルートは、博多−武雄温泉を在来線特急、武雄温泉−長崎をフル規格新幹線で乗り継ぐ「リレー方式」で、2022年度に暫定開業する予定。国土交通省は同年度にFGTの先行車の一部導入を目指している。

 FGTは車輪が左右に動いて新幹線と在来線の両方を走行できる車両。14年10月に始まった耐久走行試験で車軸の摩耗が見つかり開発を中断し、昨年12月から今年3月まで摩耗対策効果などを確認する検証走行試験を実施した。7月にも国土交通省が開く有識者の技術評価委員会で安全性や経済性などを検証する予定。

 JR九州の複数の幹部からは「これまでの試験では安全性を確保できたとは思えない」「評価委で技術的に問題がないとなっても、経済的に導入は困難」との声が上がっていた。

■フリーゲージトレイン 車輪の間隔を変更し、線路幅の異なる新幹線(1435ミリ)と在来線(1067ミリ)の両方を走行できる車両。国が1998年から本格的に開発を始めた。新幹線区間で時速270キロ、在来線区間で130キロの安定走行が目標。九州新幹線西九州(長崎)ルートでは当初、2022年度の開業時から博多−長崎をFGTが走る計画だったが、開発の遅れのため、佐賀県の武雄温泉駅で新幹線と在来線を乗り継ぐ「リレー方式」で暫定開業する予定。









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