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九大・旧箱崎キャンパスに元寇防塁跡か 再開発計画に変更も

2017年06月19日 03時00分 更新

記者:飯田崇雄


  • 元寇防塁とみられる遺構が見つかった場所(手前)。コンクリートの建物右の砂地で「何らかの形跡」が出た=福岡市東区の九州大箱崎キャンパス

 福岡市が九州大箱崎キャンパス(東区)の跡地に計画している道路予定地に、鎌倉時代の元寇(げんこう)防塁跡がある可能性が出てきた。九大が昨年キャンパス内で発見した防塁とみられる遺構北側を調査したところ、道路予定地のそばにも「何らかの形跡」があることが判明した。元寇防塁跡と確定すれば国史跡に指定されるのは確実で、道路計画は変更を迫られる可能性もある。

 開発、保存巡り議論も

 市はキャンパス跡地に、国道3号に通じる道路などを2本建設する。2022年度の完成を目指し、既に都市計画決定を終えて本年度、測量に着手する見通しだ。

 九大が中央図書館南側に防塁跡とみられる遺構を発見したと発表したのは昨年9月。市がこの道路計画を明らかにした1カ月後のことだった。南北方向約17メートルにわたる石積み状で、発見場所はキャンパスを東西に横断する片側2車線の道路予定地に近接していた。

 追加調査をした九大は今春、中央図書館と遺構の間で、道路予定地にほぼ重なる地点でも「何らかの形跡」を確認。現在、埋蔵文化財調査室が防塁跡かどうか調べている。防塁は、箱崎キャンパス北東にある防塁跡(地蔵松原地区)から南西方向に延びていたとみられるという。

 福岡市内には元寇防塁跡と確定した遺構が10カ所あり、全て国史跡に指定されている。市埋蔵文化財課によると、遺構が防塁跡なら指定は確実という。跡地開発と遺構保存を巡り、議論を呼びそうだ。

 九大は今秋に調査報告書をまとめる予定。統合移転推進課の担当者は「土地は売却するため、遺構を残すなどと言える立場にない」とした上で「歴史を伝える箱崎の観光資源になればいい、という思いはある」と話す。市九大跡地計画課は「重要なものだと分かれば関係機関で協議したい」としている。箱崎キャンパスの伊都キャンパス(西区)への移転は18年度に終える予定。










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