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福高讃歌

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記者が見た福岡高校の創立100周年の「福高祭」

2017年06月20日 03時00分 更新

記者:小林稔子


  • 応援団が歌う福高讃歌に合わせて書道部が歌詞を書く「書道吟」が行われた

 6月3、4日、福岡高校の創立100周年記念の第70回福高祭が開かれた。2日目となった日曜日に、各教室の展示などを見て回った。各部・各クラスともテーマへの創意工夫、熱意がうかがえ、10年前の自身の高校生時代の文化祭と比べてレベルが高く、独自の視点での発表に驚かされた。

 朝8時30分。「おはようございます」。校門前に生徒たちが並び、気持ちよくあいさつをする。今年の福高祭のテーマ「百世不磨(ひゃくせいふま)」と大書された門も立てられていた。全校生徒と、事前に申し込んだ保護者だけが傍聴できるディベートを見るために、まずは体育館に足を運んだ。

 2、3年の全20クラスによる予選を勝ち抜いた4クラスが登壇。各クラス6人ずつで、肯定側と否定側に分かれた2クラスずつが激突する形式で2試合が行われた。今回のルールは、まずは肯定側が4分間の立論を行い、否定側による2分間の質疑と4分間の立論がある。さらに肯定側による2分間の質疑を終えた後、これまでの相手側の主張に対する質問や反論を1分間で準備。その後、それぞれ3分間の反論、各3分間の最終弁論で終わりとなる。論理を明確に展開するための事前準備と、予期せぬ質問への対応力などが問われる。各チームの6人は、リーダー、副リーダー、立論、質疑、反論、最終弁論と役割を分担し、相手を論破できるかといった総合力を競う。

 1回戦のテーマは「日本は外国人労働者の受け入れを拡大すべきである」。3年2組が肯定側、2年9組が否定側に分かれて対戦した。

 まず肯定側は、(1)労働力不足(特に介護・看護の分野)、(2)経済活性化(外国人の消費アップ、税収アップ)の2点を理由として、受け入れるべきだと主張。これに対し否定側は、(1)日本人の未就労者(女性含む)の多さ、(2)不法労働者、不法滞在者の増加、の2点を理由として、外国人の受け入れを拡大すべきではないと論理展開した。

 討論に入ると、否定側は「外国人を増やせば消費・税収アップと言うが、女性の社会進出を促すことでも同じ結果になる。国内の人材を活用せずになぜ外国人なのか」と質問。これに対し肯定側は、「女性が子育てのために会社を辞める理由は、働きながら育児する環境が整っていないこと」と主張。「環境整備は企業側の努力によるものと否定側は言ったが、2020年の東京オリンピックまでに環境は整うのか。人材不足は介護、運輸、建設業で不足しているが、女性がこの分野で働くのは難しいのでは」などと反論した。

 傍聴者に向けられて置かれている大きなストップウオッチが発言者の残り時間を表示しており、時間を過ぎると鐘がなり、すぐに発言をやめなければならない。ストップウオッチが「0」になる瞬間に答弁を終える生徒もおり、その度に傍聴席から驚嘆の声があがった。校長先生や福高祭実行委員長など審査員7人による判定で、否定側の2年9組が勝利した。










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