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2017九州豪雨

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朝倉の万能ねぎ半減、日田梨も打撃 地域の特産に深い爪痕

2017年07月15日 03時00分 更新

記者:仲山美葵、西山忠宏


  • 泥水が流れ込み、使用不能になった博多万能ねぎ用のハウス=14日、福岡県朝倉市

 九州豪雨は、農産物の特産品にも被害を及ぼしている。日本三大ネギの一つとして知られる福岡県朝倉市の「博多万能ねぎ」はハウスが冠水するなどして、出荷量が通常の半分程度に落ち込んでいる。地域団体商標に登録されて海外にも輸出されている大分県日田地域の「日田梨」の産地も被災し、夏からの収穫量低下が危ぶまれている。

 14日、豪雨の爪痕が各地に生々しく残る朝倉市。骨格がゆがみ、ごみなどが流れ込んだままの万能ねぎのハウスを前に、50代の農業男性が肩を落としていた。男性が保有するハウス29カ所(計約1ヘクタール)は全て被害を受けた。「元通りにするには半年はかかりそうだ。トラクターも水をかぶり、だめになった」と男性。「いくら借金せないかんとか…」と表情を曇らせる。

 博多万能ねぎは群馬県の下仁田ネギや兵庫県の岩津ネギと並ぶ知名度の高さ。朝倉市が全国唯一の生産地で、JA筑前あさくら(朝倉市)によると生産者は106人。ほぼ通年収穫され、さまざまな料理に使われる。関東、福岡などに出荷され、2016年度の出荷額は23億円だった。

 だが、豪雨被害以降の出荷量は通常の半分程度に落ち込んでいるという。JA筑前あさくらの担当者は「被害の全体状況がまだ把握できていない。復旧にどれだけかかるかは分からない」という。

 一方、もうすぐ収穫期を迎える「日田梨」。豪雨被害が大きかった日田市小野地区などではナシ園に土砂が流入、果樹が土砂に埋もれたり折れたりしている。防護ネットの損壊などによる鳥獣被害も懸念される。JAおおいた(大分市)は今年の日田地域の収穫量を約3千トン(10億円程度)と見込んでいたが、「二十世紀」の品種を中心に約250トン(8千万〜9千万円程度)減ると推定する。JAおおいた中西部事業部の薬師寺芳博統括部長は「生産者の生産意欲を落とさないためにどういった支援ができるか、対策を急ぎたい」と話す。










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