ようこそ ゲスト様

qBiz 西日本新聞経済電子版

2017九州豪雨

一覧ページへ

再び回れ、朝倉の三連水車 管理者ら30人、流木除去に汗

2017年07月17日 03時00分 更新

記者:西山忠宏


  • 三連水車に絡まった流木などを除去する山田堰土地改良区の役員や関係者=16日午前8時すぎ、福岡県朝倉市

 記録的豪雨で被害を受けた福岡県朝倉市の国史跡「三連水車」を復旧させようと、管理する「山田堰(ぜき)土地改良区」の役員や九州農政局の職員など約30人が16日、水車に絡まった流木や土砂などを除去する作業に取り組んだ。江戸時代から水田に水を送り続けてきた朝倉のシンボル。除去作業はかなり進んだが、水車がある堀川用水路は豪雨被害で水が流れておらず、復活のめどはまだ立っていない。

 この日は午前8時から作業開始。木造の水車を傷つけないよう、基本的に手で行われた。三連水車に付く柄杓(ひしゃく)の中にまで土砂が入り込んでおり、2時間近くかけて水車付近の土砂や流木などの約7割を取り除いた。ほかに2カ所ある二連水車でも作業し、こちらは稼働できることを確認した。

 九州農政局によると、上流の取水口にある山田堰を含めた一連の施設に大きな損傷はなく、土砂などを除去すれば元通りに稼働する見通し。ただ、支流も含め総延長88キロの堀川用水路には大量の土砂や流木が流れ込んだまま。三連水車が稼働可能になっても、くみ上げる水がない状態。用水路の復旧は九州農政局、福岡県、朝倉市が今後、本格的に進める予定だが、終了時期は未定という。

 改良区によると、堀川用水路から水を受ける水田は約430ヘクタール。うち約130ヘクタールは今回の豪雨で土砂が流れ込み、秋の収穫は困難という。改良区の徳永哲也理事長は「それでも約300ヘクタールが用水路の水を待っている。水車が回れば、地域の住民も元気が出ると思う。一日も早く復旧させたい」と力を込めた。

 三連水車は1789年に設置。堀川用水路や山田堰とともに江戸時代以来の“農業遺産”と評価されつつ、今も地域の農業を支える「現役」で、観光名所でもある。山田堰や水車は、福岡市の「ペシャワール会」がアフガニスタンに築いたかんがい施設のモデルにもなっている。










九州経済 ニュースの最新記事



そもそもqbizとは?

Recommend

ランキング

Recommend

特集 最新記事

コラム 最新記事