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「七社会」の歴代3トップの出身高校は? 福岡の商慣習を探った

2017年07月25日 03時00分 更新

記者:吉武和彦


  • 地場企業のトップや政財界の関係者など約1400人が参加した福岡商工会議所の新年祝賀会=2017年1月5日、福岡市

  • 福岡商工会議所の新年祝賀会で2017年を表す文字を「変革」と発表した礒山誠二会頭(西日本シティ銀行副頭取)も修猷館の出身

  • インタビューで筑紫丘高校時代の思い出を語るみずほ銀行の藤原弘治頭取(撮影・佐藤雄太朗)

 福岡は大学より「高校の人脈が物を言う」(地場企業社長)土地柄とされる。大手企業の幹部には地元校の卒業生が多く、そのつながりは「地場財界をも動かすほど」(同)というが、真相はどうなのか。高校OB座談会に続き、今回は、福岡の経済界に注目。「七社会」と呼ばれる大手7社の歴代3トップの出身高校をみることで、福岡の商慣習を探った。末尾に大型表(会員限定)。

 ■修猷館が4人で突出

 7社とは、九州電力、西部ガス、西日本鉄道、福岡銀行、西日本シティ銀行、九電工、JR九州。いずれも福岡財界の「中心」(地銀関係者)とされる親睦団体「七社会」のメンバー企業だ。

 その歴代3トップとなる社長(銀行は頭取)、前社長、前々社長の計21人を対象に、出身高校や出身地といったプロフィルを各社の広報や過去の取材、本人に直接尋ねるなどして確認した。

 企業が社長の学歴を公表する場合、大学など最終学歴にとどまるのが一般的。東京証券取引所によると、「(トップの学歴は)上場企業の開示ルールに含まれないが、各社の判断で最終学歴を公開している」といい、高校までは明らかにしない場合が多いようだ。

 今回、故人となった2人を除いて、19人の出身高校が分かった。

 福岡の「地元志向」を物語っているのか、このうち10人が福岡県の県立高校を卒業していた。

 中でも、修猷館(福岡市)は4人と最も多かった。しかも同級生が二組だ。

 福岡銀行の柴戸隆成頭取と、西日本シティ銀行の谷川浩道頭取が同級生で、その先輩となる西シ銀の久保田勇夫会長と、九電工の橋田紘一相談役もそうだ。

 残る6人の経済人の母校はそれぞれ福岡(同)、福岡中央(同)、小倉(北九州市)、東筑(同)、明善(久留米市)、田川(香春町)の6校だった。

 福岡市内の大手学習塾によると、修猷館を含むこれら計7校は「各学区で受験生に人気がある伝統校」という。

 1学区制の東京や大阪と違って、福岡県には13の学区がある。県立高校を受験するには、自分の住所地が含まれる学区内の高校しか受けられない。

 結果、それが“地元の子”を集めることになり、卒業後も「深いつながりが続く」(50代の修猷館OB)とみられている。

 ■時代で変わる多数派

 福岡市内にある県立高校では、修猷館に筑紫丘と福岡を加えた3校が「御三家」と呼ばれ、それぞれ「しゅうゆう」「がおか」「ふっこう」の愛称で知られる。

 市内の大手企業には、「がおか会」や「ふっこう会」といった各校のOB会もできている。さらに、互いに他校を「良きライバル」と位置づけ、仕事などの面で競い合うこともあるようだ。

 今回、歴代3トップには「がおか」の出身者が確認できなかったが、過去には、旧福岡シティ銀行(現西日本シティ銀行)の社長、頭取を34年間にわたって務め、福岡を代表する銀行家として知られた故四島司さんが筑紫中学(現筑紫丘)を卒業している。

 福岡財界ではないが、現役では、みずほ銀行の藤原弘治頭取も「がおか」の出身。qBizのインタビューに「もう一度、高校を選ぶとしても『がおか』を選びますね」と、母校愛をみせている。

 どこの高校OBが財界首脳になるか、酒席で話題に上ることも少なくない。

 今回は修猷館が「多数派」となった。福岡商工会議所の礒山誠二会頭(西日本シティ銀行副頭取)も同校の出身だ。ただ、こうした学校の“勢力”は時代とともに変遷する。

 ちょうど20年前の1997年のことだ。九州電力、西日本鉄道、JR九州の3社の経営トップがそろって替わった。それぞれ社長に就いたのは、鎌田迪貞氏、明石博義氏、田中浩二氏で、ともに小倉高校の出身。福岡の経済界で「小倉の時代が来た」とささやかれた。

 ※次ページは「役員の半数が後輩に」










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