ようこそ ゲスト様

qBiz 西日本新聞経済電子版

デスクコラム

一覧ページへ

出張バスで「アンビリーバボー!」

2017年08月06日 03時00分 更新

記者:木村貴之


  • 木村貴之(きむら・たかゆき)
    1994年に西日本新聞社に入社。筑豊総局、経済部、玉名支局、地域報道センター、八代支局、こどもふれあい本部などを回り、2016年9月、荒尾支局から本社デジタル編集チームに。好きな音楽はレッド・ツェッペリン「貴方を愛し続けて」、エゴ・ラッピン「色彩のブルース」、里見洋と一番星「新盛り場ブルース」など。


 急停車から約1時間後、代車が到着した。代車に乗り換えた乗客は全員、憮然(ぶぜん)とした表情。ようやく「博多」を出発後、運転手が車内アナウンスを始めたが、「ゴニョゴニョ…」と何を言っているのか分からない。その後、休憩で立ち寄ったサービスエリアで「会社からです」と乗客一人一人に手渡されたのはペットボトルのお茶。苦々しい思いを苦いお茶で飲み込んでいると、予定より1時間10分遅れで目的地に着いた。

 バスを運行していたのは、九州の某バス会社。出張が終わった後、電話取材してみた。

 同社によると、当時、バスには私たちを含む乗客19人が乗車。けが人や体調不良を訴えた人はなかったという。故障したのはギア部分。車体は2011年式で比較的新しく、事前点検で異常はなかったらしい。高速道路内で見掛けた男性の「途中下車」については「運転手から報告を受けていないので分からない」と歯切れが悪い。その理由はやがて読み取れた。

 都市高速を運営する福岡北九州高速道路公社(福岡市)に聞くと、こんな回答が返ってきた。「その話が事実であれば、歩行者による高速道路合流区間の逆走といえ、非常に危険な行為。こうした行為に気付いた運転手または警備員は、安全確保を最優先に制止しなければならない」―。

 思わぬ展開になりそうな雲行き。出張途中でスリリングな事態に遭遇したという状況に限らず、いろんな意味を込めて「アンビリーバボー!」。


福岡都市高速道路のインター付近に伸びる合流区間で、故障のため緊急停止し、代車を待つバス。すぐ脇の走行車線には高速走行の車の流れが絶え間なく続いた=7月28日、福岡市博多区
福岡都市高速道路で停止したバスの最後部席で後ろ向きに座り、リア窓のカーテンを開けて後続車の追突を警戒する乗客









コラム qBizコラムの最新記事



そもそもqbizとは?

Recommend

ランキング

Recommend

特集 最新記事

コラム 最新記事