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2017九州豪雨

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小石原焼に募金で力を 陶器組合が窓口開設 「廃業する窯元出したくない」

2017年08月11日 03時00分 更新

記者:末広浩


  • 窯や自宅の片付けに追われる圭秀窯の梶原久さん。窯を再開するめどは立っていない

  • 窯元が共同管理していた唐臼の一部は15メートルほど流された

 伝統の小石原焼の再建に支援を−。九州豪雨で窯元などに被害が出た福岡県東峰村の小石原焼陶器協同組合は、復興支援金の受け付けを始めた。窯元の一部は作業場が土砂に埋まり、作陶を再開するめどが立たない。組合は「廃業する窯元を出したくない」と協力を呼び掛けている。

 組合によると、小石原焼に高取焼を加えた約50軒の窯元の多くが被災。少なくとも4軒は、川の増水や崖崩れなどで窯、ろくろ、作業場、自宅が損壊した。東峰村商工会の調査(2日現在)では、販売業者を含め小石原焼に関係する約20の会員事業者が被災し、被害は広がる可能性がある。

 このうち、圭秀窯の梶原久さん(33)は避難所生活を送りながら作業場の片付けに追われる。7月5日は前を流れる川から濁流があふれ、裏山が崩れた。倒木が自宅を兼ねた作業場の壁を突き破り、窯は80センチほどの高さまで濁流に漬かった。梶原さんはこの日、子どもを保育園へ迎えに行ったまま自宅に帰れず、家族7人は3日間ばらばらに過ごした。

 「窯を掃除して乾燥させているが、果たして使えるかどうか…。家にも住めない」。被災から1カ月が過ぎたが、窯が以前の姿を取り戻す見通しは立たない。

 窯元が集まる皿山地区には陶土を砕く唐臼(からうす)があり、窯元が共同で管理していたが、一部分が豪雨で流された。組合はこの復旧費用にも頭を痛めている。村内の主要道路が一時寸断された影響で、窯元を訪れる客も減っている。

 苦境を知った伝統工芸品の事業組合や個人から支援金が相次ぎ、小石原焼陶器協同組合は新たに受け皿となる専用口座を開設した。集まった支援金は窯元や唐臼の復旧に充てる予定で、柳瀬眞一理事長は「相当な日数を要する復興に生かしたい」と話している。

 口座は「福岡銀行杷木支店 普通436291 小石原焼復興事業支援金 代表 柳瀬眞一」。来年3月末まで。問い合わせは同組合=0946(74)2266。 










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