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厄介者流木、復興の力に 朝倉でウッドキャンドル作り 観光協会、里川さん

2017年08月12日 03時00分 更新

記者:末広浩


  • 流木をウッドキャンドルにする作業を見守る里川径一さん(左)

 九州豪雨で被災した福岡県朝倉市のあさくら観光協会事務局長里川径一(みちひと)さん(41)が、集落に横たわる流木を使った「ウッドキャンドル」作りを始めた。復旧を阻む「厄介者」を片付けながら、地域の元気につなげようという試み。インターネットのクラウドファンディング(CF)で資金を募ったところ、多くの人が共感し、全国から善意が寄せられている。

 ウッドキャンドルは野外活動で炭やまき代わりに使われる。長さ数十センチの丸太に深い切り込みを入れ、できた溝に着火剤などで点火。丸太が内部からゆっくりと燃え、上に鍋を置けば煮炊きができ、暖を取ることもできる。里川さんは豪雨が襲った7月5日、市中心部の観光協会事務所にいた。自宅がある同市黒川は大きな被害を受け、里川さん宅にも土砂が流入し、住めなくなった。後日、集落を見に行くと崩れた道路や橋、壊れた家々が目に飛び込んできた。中でも衝撃を受けたのが大量の流木。胸を痛めるうちに、ウッドキャンドルの着想を得た。

 避難先の妻の実家で暮らす里川さん。「観光協会の事務局長ではなく、避難生活をする被災者個人」の活動として7月末、工具類の購入費などの資金を募るCFを始めた。支援金1万円でウッドキャンドルのほか地元産ナシ、市内の原鶴温泉の化粧水などから選べる返礼品を用意。既に目標の50万円の3倍に当たる150万円超が届いたという。

 里川さんと友人たちは住民の協力も得て、まず約50本の流木を集め、8月9日から知人の工務店でウッドキャンドル作りに取り掛かった。販路の開拓などは手探りだが、利益が出れば地元に還元するつもりだ。

 里川さんは「被災した人に製作を頼んで生活費の一部にしてもらうとか、子ども向け木工教室を開くとか、いろいろなアイデアがある。地域のために自分たちができることとして活動を続けていきたい」と話す。

 資金募集のアドレスはhttps://readyfor.jp/projects/asakurawoodcandle 










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