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世界の沖ノ島、登録1カ月は出足鈍く 「上陸禁止」誤解か、秋から“特需”期待

2017年08月14日 03時00分 更新

記者:今井知可子


  • 参拝客でにぎわう宗像大社。登録後、拝殿前に日よけの屋根が設置された=福岡県宗像市田島

 「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」(福岡県宗像市、福津市)が、7月に世界文化遺産に登録されて1カ月がたった。夏休みと重なり、来訪者急増が予想されたが、連日の猛暑で出足は鈍い。ただ地元自治体には秋以降のツアーの打診は多く、9月から人波が押し寄せるのではと期待の声が上がる。

 お盆休み中の13日。宗像大社(宗像市)は帰省客や親子連れでにぎわっていたが、神職は「通常の土日より少し多い程度ではないか」。宗像市などによると、宗像大社など立ち寄れる四つの構成資産への来訪者は登録前の2、3割増にとどまっているという。

 7月9日の登録から1カ月間、宗像地方の平均気温は連日、平年値を上回った。暑さに加え、同5日の九州豪雨直後の登録となったため、「自粛ムードで派手なPR活動ができなかった。上陸禁止の沖ノ島が前面に出て、行けない場所という情報が拡大解釈されているかもしれない」と宗像市の担当者は分析する。

 とはいえ、観光業界は熱い視線を送る。宗像大社には、旅行業者から「パンフレット用に沖ノ島や構成資産の写真を貸してほしい」という依頼が急増。宗像市にも全国の業者から、9月中旬以降のツアーの打診が集中しているという。

 一方で、西鉄グループの福岡市・天神−宗像大社方面への直行バス「むなかた号」と、宗像市・大島の島内を巡るバス「グランシマール」は、いずれも1日当たりの乗客数が登録前に比べ倍増。大島で唯一の「みなとタクシー」も、タクシーを1台から2台に増やし、フル稼働中という。同社の古野浩会長は「旅行業の免許を取得して、独自にツアーを組めないか検討したい」と、さらなる観光特需を思い描く。










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