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宗像国際環境100人会議が25日開幕 「海の鎮守の森」再生を議論

2017年08月23日 09時29分 更新


  • 昨年の宗像国際環境100人会議のフィールドワークで、浜辺に漂着したごみを拾う参加者

磯焼け、ごみ…宝の海に異変

 25日から福岡県宗像市で開幕する「宗像国際環境100人会議」は、7月に沖ノ島などが世界文化遺産に登録されてから初めての会合となる。4回目となる今年は、宗像大社(宗像市田島)から沖ノ島へと続く玄界灘一帯を「海の鎮守の森」とみなして、そこに流れ込む釣川の流域全体も含めて、環境再生の取り組みを参加者たちで話し合う。

 本土から約60キロ離れた絶海の孤島・沖ノ島は、古代から大陸との交通の要衝であり、航海安全を願った信仰が現在まで続いていることが高く評価され、世界文化遺産登録につながった。

 一方で、沖ノ島周辺は地元の漁師たちにとって豊かな魚種を育む宝の海でもある。だが近年、海水温上昇による魚種の変化や、海生生物を育む藻場(もば)が消える「磯焼け」、そして漁網にかかる大量のごみなどが漁師たちを悩ませている。

 2014年に始まった「宗像国際環境100人会議」は、沖ノ島の世界遺産登録を視野に入れ、当初から海の環境再生をメインテーマにしてきた。有識者のほか環境市民団体メンバー、企業担当者、学生らによる討議のほか、昨年からは参加者全員による現場のフィールドワークも実施。これまでの会議で、海の問題は海だけでは解決しないことを確認してきた。

 例えば、「磯焼け」は山の荒廃に連動して起きる▽海のごみは川からの流入も多い▽夏場に30度近くにも上昇する海水温は、地球規模での気象変動としてとらえなければならない−といった課題整理が進みつつある。

 会議の実行委員で、玄界灘の環境調査を続ける清野聡子九州大大学院准教授は「世界遺産登録は、海辺の人々だけでなく一般市民に当事者意識をもってもらえるチャンス」と話す。世界遺産元年である今年の会議を、沖ノ島周辺海域の再生元年とする期待は大きい。

 ◆第4回宗像国際環境100人会議

 25日午後1時、宗像市田野の玄海ロイヤルホテルで開幕。環境汚染に関する映像を見ながら、漁師を交えて50年前の海を取り戻す方策を論議する。26日は参加者全員で海岸の漂着ごみ清掃や竹魚礁作りのフィールドワークを行う。

 最終日の27日は、福津市津屋崎のカメリアホールで、午前9時15分から映画「地球交響曲」を上映。同11時20分から「世界遺産から始まる新たな挑戦」のテーマで公開シンポジウムを開く。漁師の上野和博さん、歌手の相川七瀬さん、葦津敬之宗像大社宮司らが、持続可能な環境と観光について話し合う。27日は入場無料で申し込み不要。

 会議のプログラムなど詳細は、官民でつくる実行委員会のホームページ(http://www.munakata-eco100.net)へ。










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