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アメコミ人気の理由 福岡市でマーベル展 奥が深い・時代を反映・共感できる

2017年09月04日 14時06分 更新

記者:横田理美


  • アイアンマンの破損したアーマーを見つめる来場者(撮影・佐藤雄太朗)

  • マーベル75周年の表紙画も展示されている(撮影・佐藤雄太朗)

  • ハルク(左)と歴代アイアンマンのレプリカを前に、写真撮影を楽しむ来場者(撮影・佐藤雄太朗)

  • 会場では、人気のスパイダーマンコスチュームを前に、ポーズをとる子どもの姿も見られた(撮影・佐藤雄太朗)

 スパイダーマンやアイアンマンといった数々の人気ヒーローを、漫画出版や映画製作などを通じて世に送り出してきた米国の会社「MARVEL(マーベル)」の作品を紹介する「マーベル展」が好評だ。福岡市博多区の福岡アジア美術館で8月26日に始まり、9月3日までの8日間(8月30日は休館)で1万人以上が訪れた。来場者の中にはヒーローに扮(ふん)した人や、県外から来た人も。老若男女を魅了する秘密は何か。会場のファンに聞いた。

8日間で1万人超来場

 ずらりと並んだ歴代アイアンマンの等身大の模型や、漫画のページをイメージした巨大パネル…。4〜6月に30万人以上を動員した東京会場に続き、国内2カ所目となる福岡会場の記念撮影コーナーには、到着早々にスマートフォンのカメラを構える来場者の姿があった。

 「(展示が)福岡であると知って飛んで来た」と話すのは、福岡県遠賀町の遠賀高3年、弓場さやなさん(17)。大好きな「キャプテン・アメリカ」のTシャツとネックレスを着用して気合十分だ。父鉄也さん(44)は「ヒーローものだけど、年頃の娘と一緒に楽しめるほど奥が深い」と魅力を語る。

 マーベル作品の誕生は1939年。前身の出版社が、正義の味方を題材にしたアメリカンコミック(アメコミ)「マーベル・コミックス」の第1号を創刊した。第2次世界大戦が始まると、米国の「強さと信念」を象徴するヒーローが登場する漫画は人気爆発。中でもキャプテン・アメリカは、星条旗柄のスーツに身を包んだヒーローで、ヒトラーの顎にパンチをする姿が人気を呼んだ。

 「物語が時代を反映していて、キャラクターに個性がある」。ファン歴10年の佐賀大4年、福田真也さん(23)=福岡県久留米市=は、緻密な背景設定こそが魅力だと考える。「マーベル作品は、登場人物が作品の枠を超えて共演するのも見どころです」

 「作品に感情移入しやすい」と話すのは、北九州市戸畑区の会社員、水久保雅史さん(29)。「主人公が弱腰だったり、酒に溺れたり…。闇を抱えていて、どこか共感できますね」

 会場には、漫画の原画や映画撮影で使った衣装など約200点が並ぶ。熊本県八代市の松高小6年、南優馬君(11)は一度で見尽くせず2往復した。「アイアンマンは、かっこよくて、強くて、頭が良い。せりふも覚えてるよ」と興奮。最近、初めてマーベルの映画を見たという福岡県大牟田市の谷口美信さん(66)は「同じSF映画でも、日本より、リアルで迫力があって見応えがある」と話した。

 コスプレ(仮装)をしたファンが会場を沸かせることもある。写真共有アプリ「インスタグラム」には“撮影会”の様子が多数投稿されており、ヒーローになりきったファンの姿が並ぶ。

 時代の反映、個性的なキャラクター設定、米国らしい迫力…。マーベル作品の人気は、人間味のある等身大のヒーローが成長し、超人的な活躍をする姿に、多くの人が共感しているからかもしれない。

   ◇   ◇  

 マーベル展(西日本新聞社など主催)は10月1日までの午前10時〜午後8時。水曜休館。観覧料一般1500円、高大生千円、小中生600円。問い合わせは福岡アジア美術館=092(263)1100。










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