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和牛五輪で九州がベスト3独占 鹿児島が初の総合V 宮崎2位、大分3位

2017年09月12日 03時00分 更新

記者:古川剛光


  • 種牛の部で内閣総理大臣賞を獲得し、全国和牛能力共進会の会場をパレードする大分県の代表団=11日午前、仙台市

  • 全国5位にあたる優等賞5席に入り、会場をパレードする小林秀峰高の牛「れな」と曽山撤丙太さん=10日、仙台市

 仙台市で開かれていた全国最大の和牛品評会「第11回全国和牛能力共進会」(全共)最終日の11日、全9部門の成績などを総合した団体賞を、鹿児島県が初めて獲得した。3連覇を狙った宮崎県が2位、3位には大分県が入るなど九州勢が上位を席巻し「和牛王国」の底力を見せつけた。

 全9部門のトップから選び、最高賞に当たる「内閣総理大臣賞」には、肉付きや毛並みの良さを審査する「種牛の部」で大分県・豊肥和牛育種組合、枝肉の肉質を審査する「肉牛の部」で宮崎県の出品牛が選ばれた。大分県の種牛の部での受賞は47年ぶり、宮崎県の肉牛の部の受賞は10年(2大会)ぶりで、いずれも2度目。

 全9部門中、鹿児島県が4部門、宮崎県が3部門、大分県が1部門でトップの優等賞1席(農林水産大臣賞)を獲得。5年前の前回大会で団体2位だった鹿児島県は出品した全ての牛が上位6席内に入り、肉牛の部で35年ぶりに1席が出るなど、2022年に同県霧島市で開かれる次回大会に弾みをつけた。宮崎県は07年に設けられた団体賞を2連覇していた。

 豊肥和牛育種組合の出品者代表佐藤忠直さん(69)は「信じられない。うれしい。若い人たちに技術を伝えていきたい」。宮崎県の出品者代表馬場幸成さん(63)は「他県とは違う脂の質を目指していた。成果が認められた」と喜んだ。

 全国の銘柄牛が一堂に会する全共は、5年に1度開かれ「和牛のオリンピック」とも呼ばれる。今大会は九州7県を含む39道府県から過去最多の513頭が出場し、来場者は約41万7千人。和牛肉の輸出額が年々伸びる中、今回全共で好成績を上げれば、20年の東京五輪・パラリンピックでも大きなアピール材料になるとして各産地が力を入れてきた。

   ◇   ◇

「高校牛児」大舞台5位 小林秀峰高校

 高校生が育てた牛として30年ぶりに、全国和牛能力共進会で一般農家と競った小林秀峰高(宮崎県小林市)の「れな」が、生後14〜17カ月未満の雌牛部門で全国5位の優等賞5席に入る快挙を成し遂げた。

 れなは同校農業クラブの「高校牛児」8人が育てた。学校から約9キロ離れた畜舎に通い、顧問の東房男教諭(60)や地元のベテラン畜産農家の指導を受けながら、手入れや調教に励んできた。

 東日本大震災の被災地で開催した今大会は「復興特別出品区」として高校生の部が設けられ、宮崎県からは家畜伝染病・口蹄疫(こうていえき)で牛や豚を全て失った高鍋農業(高鍋町)が出場。小林秀峰高は全国大会を目指し、ベテラン農家に交じって「全共本番より厳しい」ともいわれる宮崎県内予選を勝ち抜いた。

 一般の畜産農家が出品する部門に高校が代表牛を送り出すのは、1987年の三重農業高(大分県)以来。今回は小林秀峰高のほか庄原実業高(広島県)も出場した。

 本番で牛の引き手を務めた曽山撤丙太(てっぺいた)さん(15)は「1位を狙っていたので悔しいけれど、今までやってきたことを発揮できた」。部長の瀬戸口敬太さん(17)は「またこの舞台に立ちたい。僕らが宮崎の畜産を担っていきたい」と話した。










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