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【福高讃歌】(21)奨学会築いた夫妻の「生きた証し」

2017年09月26日 03時00分 更新


  • 生前の八尋正隆、和子夫妻

 「美しく生きてね」。そんな題の冊子が毎春、福岡高同窓会の独自の財団から奨学金を受け取る生徒たちに手渡される。表紙には「八尋正隆・和子遺稿集」の文字。2人は、2000年に設立された、この奨学金制度の生みの親だ。

 正隆は旧制福中の10回生だった。韓国・釜山で就職後、1936年に召集されて南方戦線に送られ、ガダルカナルやインパールで壮絶な日々を送った過去があった。戦友への鎮魂への思いか、いつも黒服に身を包んでいた。和子は鹿児島純心高等女学校卒。戦後に勤めた米軍の機関で、同僚の正隆と出会って結婚した。2人は宝飾販売会社を設立し、懸命に働いた。

 子どもには恵まれなかったが、2人は子どもが大好きで、匿名で児童福祉施設などへの寄付を続けた。仕事を辞めた後は、新聞の読者欄への投稿を楽しみにした。戦争体験や社会への提言…。思いやりに満ちた社会の実現を願う投稿は、2人で100を超えた。










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