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ホークスの“厚すぎる選手層”経営上の狙い

2017年09月25日 15時59分 更新


  • 福岡ソフトバンクホークス・後藤芳光社長

野球も経営も「勝負」である

【後藤】経営というのは結果がどうなるか、わかりませんよね。たとえば、僕らは部下に「方程式」をたとえに話すんです。xとyという2つのわからない数字は、式が2つあれば解が出せるんですが、経営とは、その式が1つしかないようなもの。ですから、さまざまな仮説を立てて、あらゆる近似値を想像しながら、「答え」のレンジを幅で押さえていくんです。その幅の中に自分たちが入っていれば、成功です。仮説を立てるのが、経営のいちばん楽しいところですね。そして、絶対に「結果」を出さなくてはいけません。

【佐山】学生時代の野球を思い出しますと、バッターボックスに立ったら、みんなが注目している。かつ、ピッチャーとバッターの勝負、チームとチームの勝負。どんなにラッキーでも勝てばうれしいし、どんなにアンラッキーでも負けたら悔しいんですよ。ビジネスも全く同じですね。結果が全てなので、経営者はもっともらしい説明ができなくてもいい、とにかく結果を出すことが重要なんです。

利益はトントンでいい

【後藤】チームの戦績は、球団経営に直結します。昨年度はパリーグで2位、交流戦では1位でした。決算は9億円の黒字です。

【佐山】昔の球団経営は赤字が当たり前でした。これだけの黒字を出されるということは、やはり勝負の結果なんですね。

【後藤】チームが結果を出せなかった年の翌年は収益が悪いです。つまり、お客さんの期待値が下がってしまうんですね。われわれの収益を支えてくださっているのは、13万人のファンクラブ会員をはじめとするファンのみなさまです。ですから、われわれの根幹はリテールビジネスだと思います。重要なことは、収益よりもお客さまの満足です。ホークスの経営は利益トントンでいいと考えています。お客さまに楽しんでいただくために、選手の補強や施設の改築、ファンサービスなどで、9億円を使い切らなきゃいけないんです。

 ソフトバンクが球団を持っている理由は、利益ではなく、ホークスというブランドを通じてソフトバンクグループという存在を理解していただくためです。ホークスというブランド価値を、ソフトバンクグループ全体のブランド価値につなげていきたいんです。

【佐山】 スカイマークは「安心・安全で、心地のよいサービスを、身近な値段で」というブランドを目指しています。スローガンは「日本一愛される航空会社」です。普通運賃は大手2社より約4割も安く、座席のサイズは大手2社と同じです。定時出発率と欠航率も国内トップクラス。遅れない→欠航がない→気持ちがいい→スカイマークに乗る、という循環で、企業ブランドを高めたいと考えています。

9月16日、2年ぶりのパ・リーグ優勝を決め、胴上げされるソフトバンクの工藤公康監督(中央上)=埼玉・メットライフドーム(写真=時事通信フォト)
スカイマーク・佐山展生会長









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