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「ギロッポン」より「マツロッポン」 今、福岡で一番熱い街・六本松 閑古鳥からV字回復

2017年10月13日 03時00分 更新

記者:福間慎一


  • 六本松にあった九州大教養部。手前は別府橋通り(1969年10月撮影)

  • 取り壊される九大の校舎(2011年1月撮影)


 学生が去った後、六本松では残されたアパートになかなか借り手が付かず、家賃が下がり続けた。例えば木造のワンルーム、20平方メートルほどの物件は、3万5千円でも借り手がない状態だったという。取り壊されたアパートは、コインパーキングなどに姿を変えた。

 田中さんは「そうした『眠らせるしかなかった』土地が、地価の上昇に伴って動き出した」と話す。地価上昇は、メーンの通りから奥に入った住宅地にも波及しており、六本松に隣接する中央区谷では、1坪40万円程度だった土地が2倍以上で取引される例もあるという。「過熱感さえ出ている」(田中さん)状況だ。

 転勤族も、六本松に注目している。来春、福岡市に引っ越す予定だという都内のIT企業の男性社員(38)は「大濠公園にも徒歩で行けるし、今、一番注目の街だと聞いている」と、すでに物件の目星をつけている。

 2020年度には、六本松を通る市営地下鉄七隈線が、博多駅まで延伸される計画だ。大手企業の支社や営業所は博多駅周辺にも多く集まっており、男性は「格段に便利になるはず」と話す。さくら不動産にも問い合わせが増えており、田中さんは「(地下鉄空港線沿いの)西新や姪浜、(西鉄天神大牟田線沿いの)平尾、大橋といった転勤者に人気のエリアに、六本松が割って入る可能性は十分ある」とみている。


さらに続くインパクト、街の将来は
 六本松の再開発ストーリーには、まだ続きがある。複合施設「六本松421」南側では、今もつち音が響く。ここには2018年夏ごろ、中央区内にある福岡地裁、高裁などの裁判所が移る予定で、さらに検察庁、県弁護士会館も順次移転。弁護士事務所などの物件探しも熱を帯びつつあるという。


地下鉄を上がると、かつての六本松からは想像も付かない風景が広がっている
「六本松421」(左側)が開業し、生まれ変わった六本松
3-6階にある福岡市科学館の入り口。長蛇の列が連日続いている
商店と人でにぎわっていた六本松の新道商店街(1975年8月撮影)
往時を振り返る「光和堂」の大島達男さん
魅力的な飲食店も多く残る六本松。来年以降、さらににぎわいが増すかもしれない
六本松421の東端にたたずむ「青陵乱舞の像」。学生街の記憶を今に伝える
大島さんが持っている1965(昭和40)年の六本松周辺の地図。左下の広大な九州大の用地に比べ、そのほかの部分は住宅や店舗がぎっしり並んでいる
六本松は、市民のオアシスである大濠公園に近く、天神などの都心へのアクセスも良い









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