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育児フレックス制度も ムーンスター(Q&Aと動画付)

2017年10月17日 03時00分 更新

記者:根井輝雄


  • 田尻和真(たじり・かずま)人事部人事課長

  • 「ムーンスター」のロゴ

田尻和真(たじり・かずま)人事部人事課長

 140年以上の歴史を持つ会社で堅いイメージもあるが、若手社員の提案を受け入れる風土があり、新しいことに挑戦できる。

 採用方針は、さまざまな個性を持った人を採ること。靴を企画・製造・販売する会社で、管理部門も含め多くの部署があり、それぞれ発揮できる能力は異なるからだ。採用活動期間が短く、学生に情報提供する時間が限られているため、ウェブできめ細かい情報を発信するなどして、学生への認知向上に努めている。

 最近、配偶者の出産に伴う5日間連続休暇制度をつくった。男性も子育てに参加し、体験できるようにする。昨年4月から育児フレックス制度も導入。小学3年生までの子どもを待つ従業員が対象で、男性も取得できる。1カ月の労働時間の中で調整できる。

 女性活躍については、今年から女性リーダー育成研修を始め、計4回の講座を開講する。女性社員にも力を発揮してもらいたい。

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これがわが社の人財活用術だ
qBizが聞きたい7つの質問

 ※回答は田尻氏。動画「仲間になるあなたへの伝言」の出演は若手社員。

 (1)即内定!ぜひ会社に迎えたい人材とは?

 会社の方針として、さまざまな個性を持った人を採用している。靴を企画・製造・販売する会社で、管理部門も含めさまざまな部署があり、それぞれ発揮できる能力は異なるからだ。その中で、熱い思いを持ち、好奇心が旺盛で、自分の言動には責任を持ち、環境変化に敏感で自分で考え、行動できる人を求めている。

 (2)採用活動で一番の悩みは?

 採用活動期間が短く、学生に「応募してみよう」「入社しよう」という意識を高めてもらう期間が足りない。このため、ウェブできめ細かい情報を発信し、就職情報サイトで人事担当者のブログを掲載するなどして、学生への認知向上に努めている。

 (3)いま会社として一番忙しいことって何ですか?

 当社は創業144年目になる。140周年の時、150周年に向けて「MSビジョン150」という経営戦略を策定し、三つの成長戦略を掲げた。一つ目が、製造から小売りまで自社で手掛ける「SPA化」の拡大だ。直接お客さまとの情報交換を密にし、ネット販売も強化。不具合があった場合の製品保証(6カ月間)もある。子ども靴専門店「ゲンキ・キッズ」を全国展開し、現在約60店ある。二つ目は「大人・シニア市場の拡大」。「ウォーキングフォーエバー」という大人・シニア向け靴小売店を展開し、付加価値としてオーダーメードの中敷きを作製している。三つ目が「海外展開の拡大」。現在は中国や米国、欧州で販売しているが、今後はさらなる拡大を目指している。いずれも全社を挙げた取り組みだ。

 (4)10年後、あなたの会社はどうなっている?

 150周年では上記の3分野の目標を達成し、ムーンスターブランドの価値向上を図る。採用活動にとっても、全国で人材を確保するために、ブランドを広めていく必要がある。

 (5)社員の能力開発、スキルアップのために取り組んでいることは?

 自己啓発の研修制度を設け、資格を取得した時に奨励金を出している。また「シューズマスターコース」という研修もある。靴の型紙作りから完成まで、靴を作る一連の流れをつかむ狙いだ。営業職にとっても、お客さまに合わせた靴を提案するための有意義な研修だ。新入社員の研修は、入社後はOJTが中心だが、指導役の先輩社員との間で“交換日記”をつける制度を3カ月間行っている。

 (6)同業他社と比べた場合、あなたの会社の売りは何ですか?

 ゴムに弾力があってはきやすい「ヴァルカナイズ製法」で作っている。手間もコストもかかるため、この製法を使うメーカーは国内でも多くない。もう一つが「MADE IN KURUME」。ゴムの街である久留米で生産していることをアピールするとともに、久留米をスニーカーの街として売り出そうとしている。そこには、社員一人一人のものづくりに対する意識の高さがある。加えて業界初の6カ月間の製品保証制度があり、「精品主義」という言葉を大切に、製品第一主義で靴を生産・販売している。赤ちゃんから高齢者までラインアップをそろえ、世代を超えてはいていただきたいという思いがあるからこそ、製品にはこだわりが強い。また、ゼロから靴作りに取り組んでいるため、原料のゴムの配合も考えている。実験施設もあり、ゴムの硬さや耐久性などを検証している。140年の歴史がある会社で堅いイメージもあるが、若い社員が多く、提案を受け入れる風土があり、新しいことができる。

 (7)「働き方改革」やってますか?

 以前からノー残業デーを設けている(工場などは金曜日、営業は水曜日)。最近、配偶者の出産で5日間連続休暇を設けた。男性も一緒に子育てに参加し、体験できるようにする。また、昨年4月から育児フレックス制度を導入した。小学3年生までの子どもを待つ従業員が対象で、男性社員も取得できる。早めに出勤して会社帰りに幼稚園や保育園に迎えにいってもいい。1カ月の労働時間の中で調整できる。女性活躍については、工場はもともと女性が多いが、管理職には少ない。今年、女性リーダー育成研修を開始し、計4回の講座を開講する。女性社員にも力を発揮してもらいたい。

 ※ムーンスターのホームページはこちら

ムーンスター
 子ども靴、スニーカー、紳士靴、婦人靴の製造・販売を手掛ける。本社は福岡県久留米市。1873年に「つちやたび」創業、足袋の製造を始めたのが始まり。2006年に「月星化成」から「ムーンスター」に商号を変更。製造から小売りまで手掛ける「SPA化」を推進するなど、ブランド価値向上に注力している。17年6月期の売上高は395億円、従業員は865人。









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