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「同一賃金」モデル提案 エフコープ生活協同組合(Q&Aと動画付)

2017年10月31日 03時00分 更新

記者:仲山美葵


  • 永芳陽子(ながよし・ようこ)人事部部長

  • エフコープ生活協同組合のロゴ

永芳陽子(ながよし・ようこ)人事部部長

 日本では雇用の不安定化や所得の二極化が進んでいる。こうした背景を踏まえ昨年10月、今後の日本の雇用モデルとして「70歳までの雇用制度づくり」「雇用形態にかかわらず同一の評価基準を適用」「働き方の柔軟性を拡充」などの10項目をまとめた。既に実践中で、定着を進めていく。

 59歳以下の場合、フルタイムかパートタイムといった違いではなく、職務と職能の等級が同じなら時間単価(月給を労働時間で割った金額)はほぼ同額になる。育休や年次有給休暇などの福利厚生も基本的に同じ内容を適用している。職能等級3ランク以上または60歳以上のフルタイムの職員は、育児や介護などの理由でパートタイムに移行することができ、いつでも戻ることができる。

 経営合理化のみの制度変更だと職員の理解は得られない。全体として賃金や労働条件を改善し、均等な待遇の社会を実現するという組織の一貫した意思が重要だ。

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これがわが社の人財活用術だ
qBizが聞きたい7つの質問

 ※回答は永芳部長、動画「仲間になるあなたへの伝言」出演は人事部人財開発課の森健課長

 (1)即内定! ぜひ会社に迎えたい人材とは?

 「ともに生き、ともにつくる、くらしと地域」という基本理念に共感できる人。自ら考え主体的に行動し、周りを巻き込みながら物事を進めたり仲間と力を合わせてやり遂げたりした経験を持つ人。そして素直な人。ただ指示を待つ従順なタイプではなく、柔軟に対応できる力、考え方の幅があると感じさせてくれる人。うまく話せなくても、自分の言葉で思いを率直に語れる人には好感が持てる。

 (2)採用活動で一番の悩みは?

 職員の世代構成を踏まえ、近年は積極的に採用活動を行っているが、新卒、中途採用ともに超売り手市場で、採用が難しくなっている。意欲のある学生は、内定をいくつも持っていることも珍しくない。数ある企業の中から興味を持ってもらうため、広報や会員制交流サイト(SNS)での情報発信などさまざまな方法で積極的なアプローチをしている。内定の受諾を迷う学生には、就活に関するアドバイスをしたり悩みを聞いたりしている。

 (3)いま会社として一番忙しいことって何ですか?

 主力の宅配事業が伸びている。現在の利用者数は約17万9000人。カット野菜や骨を外した魚を拡充するなど、利便性や商品の魅力を高めており、若い世代の利用者も増えている。

 (4)10年後、あなたの会社はどうなっている?

 エフコープは今、変革期にある。宅配事業を進化させるとともに、店舗販売や介護サービスなど各事業を広げていく。県内の地域ごとの状況に合わせて展開していく。

 (5)社員の能力開発、スキルアップのために取り組んでいることは?

 入社後のフォローアップ研修や階層別研修、海外研修などを実施している。このほか、組織内の商品などを学ぶ独自の「マイスター制度」や、産地の勉強や決算報告などを行う「土曜自主講座」もある。

 さまざまな通信教育の内容をまとめたガイドブックを毎年発行し、受講料の援助や優秀な職員への表彰もしている。受講は、全ての職員が対象だ。

 (6)同業他社と比べた場合、あなたの会社の売りは何ですか?

 生協としては九州最大で、幅広い事業を展開している。福利厚生や互助会などの制度面では、フルタイム職員もパートタイム職員も同じ仕組みで運用している。役職にかかわらず呼称は「さん」付けとし、みな対等という考えを徹底している。

 (7)働き方改革、やってますか?

 ワーク・ライフ・バランスをさらに推進するため、本年度は事業所長を対象とした学習会やハラスメント防止対策として、人事考課を行う職員向けの研修を開いた。女性活躍推進企業として国から「えるぼし」の最高ランクの認定を受けているほか、今年9月には福岡県の「介護応援宣言企業」第1号に登録された。労働時間の管理や休日の取得も進めている。

 ※エフコープ生活協同組合のホームページはこちら

エフコープ生活協同組合
 食品や日用品の宅配を中心に、店舗販売、介護サービス、夕食宅配などを手掛ける。事業エリアは福岡県内全域。1983年に県内5生協が合併して発足した。本部は同県篠栗町で、宅配支所が17カ所、店舗が15店ある。組合員数は48万人。2016年度の供給高(売上高)は527億円で、九州の生協では最大。職員数は2778人(3月末現在)。









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