ようこそ ゲスト様

qBiz 西日本新聞経済電子版

福岡かるた風土記

一覧ページへ

【福岡かるた風土記】(10)別れ歌と能筆の恋歌

2017年11月01日 03時00分 更新

記者:全日本かるた協会8段・岡部定一郎氏


  • 在原行平を題材に作った博多人形(博多人形作家協会提供)

 立ち別れ/いなばの山の/峰におふる/まつとし聞かば/今帰り来む

 皇籍を離れ、在原氏の長となった平安前期の歌人、在原行平の歌です。「中納言行平」の名で小倉百人一首の16番目に入っています。地方官として赴任する際、詠んだ歌といいます。

 「今ここであなたと別れて因幡の国(現在の鳥取県)へ赴くことになりました。しかし、行った先の山々に生えている松(待つ)を見て、あなたが私を待っているという言葉を聞いたら、すぐにでもあなたのもとに帰ってきますよ」

 別れの場で、相手への思いをつづった歌ですね。斉衡2(855)年正月の頃です。後に大宰権帥(ごんのそち)として実績を挙げ、中納言まで出世しました。学問を志す者のための寄宿施設「奨学院」を設けたことでも知られます。菅原道真公とも親交があったそうです。

   ◇   ◇

 行平同様、大宰府政庁の高級官僚を務めた人を次に紹介しましょう。大宰少弐として任官した藤原敏行です。「藤原敏行朝臣」として、百人一首の18番目に歌が入っています。










オン&オフ 九州見聞録の最新記事



そもそもqbizとは?

Recommend

ランキング

Recommend

特集 最新記事

コラム 最新記事