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残業時間を年々削減 ジャパネットホールディングス(Q&Aと動画付)

2017年12月26日 03時00分 更新

記者:仲山美葵


  • 中尾謙介(なかお・けんすけ)人事戦略部シニアリーダー

  • ジャパネットのロゴマーク

中尾謙介(なかお・けんすけ)人事戦略部シニアリーダー

 2015年に持ち株会社制に変わったのを機に、社員がさらに力を発揮できるよう「働き方改革」を強化した。社長が毎年、忘年会で翌年の方針を発表。17年は一部を除いて退社時間を午後8時半、ノー残業デーは週2回とした。

 残業時間は年々減り、17年(1〜10月)は前年比で35%削減。遅くまで残ることを頑張っていると見なす空気をなくし、社員に豊かな人生を歩んでもらいたい。

 16年8月からは毎週内容を企画し「選択式研修」を実施している。プレゼンテーション研修など業務に直結するものもあるが、睡眠の質を上げる研修など暮らしに関するものもある。テレビ会議の仕組みを使い、全ての拠点の社員が受講できる。このほか社員の自己研さんを支援するため、業務ごとに役立つ資格や試験のリストを作り、試験の難易度によって祝い金を支給。社員同士で楽しみながら臨めるよう、TOEICなどは社内で受験できるようにしている。

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これがわが社の人財活用術だ
qBizが聞きたい7つの質問

 ※回答は中尾氏。動画「仲間になるあなたへの伝言」出演は本人

 (1)即内定!ぜひ会社に迎えたい人材とは?

 ジャパネットの「クレド」(理念)に、求める人材像が書かれているが、迎えたいのは「今を生きる楽しさを体現できる人」。今を楽しんで、今を一生懸命にやって、多くの人に喜んでもらうような人だ。

 (2)採用活動で一番の悩みは?

 会社の魅力をいかに伝えるかという点。テレビショッピングと同じで、どうすればもっと応募してもらえるように伝えるか、またどのようにサイトで伝えるかを検討している。会社の魅力をもっとイメージしてもらえれば、応募の数が増え、内定辞退は防げるかもしれない。

 中途やパート・アルバイトの採用では会社説明会を丁寧に実施。また新卒採用であれば1日の体験型インターンシップなどを行っている。チラシやカタログを制作するインターンシップでは、ただ体験するのではなく、社員に教えてもらって形にして残すということをしている。

 (3)いま会社として一番忙しいことって何ですか?

 会社としていろんな展開をしようとしていて、7月に第1種旅行業者として登録した。クルーズ船の割り当て分をジャパネットで販売している。2018年は「ジャパネットがやるクルージングはこういうものだ」というのをきちんと体現していきたい。

 また、商品のアフターサービスにも注力。自社でエアコンの設置などをしているが、商品を購入した後のサービスも、より手厚くしていきたい。

 (4)10年後、あなたの会社はどうなっている?

 分からない。具体的なビジョンはなく、今を大切にしている。ただ、今目の前にあるものに集中していけば、結果も当然ついてくるだろうと感じている。

 今年はアフターサービスについて、いろんな取り組みを行った。本業とは離れるが、5月に子会社化したサッカーJリーグ2部のV・ファーレン長崎がJ1昇格を決めた。地元長崎の思いを世の中にサッカーを通して伝えていくという意味で大きな変化だったと思う。

 (5)社員の能力開発、スキルアップのために取り組んでいることは?

 一つ目が選択式研修。必ず毎週1回何かしらの研修を準備して、興味があるものに参加してもらっている。1回はライブで、もう一回はビデオでやるスタイルが基本だ。エクセル、プレゼンテーションなど仕事に直結する研修もあるが、睡眠の質を上げる研修や、子どもがいる従業員向けに子どもとのコミュニケーションについて考える研修など、いろんな形でやっている。一つの拠点に講師が来て、他の拠点がテレビ会議で参加する形で、全従業員が対象だ。

 もう一つが、資格取得の支援。試験に合格したら祝い金を支給し、楽しみながら資格を取得できるように会社で団体受験も実施している。ユーキャンの講座は割引価格で受講できる。税理士の資格やメンタルヘルス、話し言葉の検定など、業務によって役立つ資格や試験をリストアップしている。

 (6)同業他社と比べた場合、あなたの会社の売りは何ですか?

 まずは「自前主義」。商品を発掘して仕入れ、どういう媒体で展開するのかを考え、実際に番組やチラシなどを作り、商品の良さを届ける。注文があれば出荷、設置し、販売後の問い合わせに答え、アフターサービスに応じる。お客様の声を商品開発にフィードバックしていくことで、本当に喜ばれる商品に昇華させていく。

 メディアミックスも売りだ。テレビだけでなくラジオやチラシ、カタログ、インターネットなどさまざまな媒体を準備して、ライフスタイルにあった方法で商品の魅力を伝えている。

 少品種多量販売にも取り組んでいる。販売する商品を絞って磨き上げ、自信を持って紹介できる体制を整えている。

 そして、職種が多彩な点も売りだ。人事や総務はもちろん、テレビやペーパーメディア、インターネットの制作、バイヤー、コールセンター、配送、設置、MCなど、多岐にわたる職種がある。

 (7)「働き方改革」やってますか?

 「ノー残業デー」が週2日あり、基本的に午後8時半になったら退社しないといけないルールがある。一部コールセンターなどを除き、大部分はそうしている。残業のチェックもかなり厳しく細かい単位で実施。てきぱきと、計画的に効率的にやって早く帰ることこそ大事だ。

 ※ジャパネットホールディングスのホームページはこちら

ジャパネットホールディングス
 本社は長崎県佐世保市。1986年に「たかた」を設立し、90年に通販事業を開始。現在は全国のテレビやラジオで通販番組を放送。子会社には商品購入や番組制作、コールセンター、配送などがある。今年5月にサッカーJリーグ2部(1部昇格決定)のV・ファーレン長崎を子会社化。グループ全体の売上高は1783億円(16年12月期)、従業員は約2400人。









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