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「おやじ狩り」に遭遇 「もしも」に備え護身空手 観己流に体験入門

2018年01月02日 03時00分 更新

記者:東祐一郎


  • 連続した蹴りを練習する少年の部の門下生たち

  • 胸ぐらをつかまれた時に対応できる護身術を習う記者

  • 大きな声でのあいさつなど、永島謙宗さんは子どもたちに礼儀作法の大切さも説く

実践的な技で相手「バタッ」

 「おっさん、金持っとる?」。今年の秋、仕事を終えて飲みに行った帰り道、北九州市内で「おやじ狩り」に遭遇した。全力で逃げたため、運良く被害者にならずに済んだ。「何かあってからでは遅い」。こんな考えが心をよぎり、空手をキーワードにネット検索すると「護身術空手道場」の文字が目に飛び込んできた。気合を入れて「国際護身空手道連盟 観己(かんき)流」の門をたたいた。

 「おっす!」。少年たちの元気の良い声が響く。4日午後6時、北九州市八幡西区のイオンタウン黒崎にある道場を訪問。少年の部と一般の部の練習に参加し、人生初の格闘技を体感した。

 観己流は、運営する社団法人理事長の永島謙宗(けんしゅう)さん(23)の父と祖父が「実践的な護身術を」と、20年ほど前に立ち上げた。北九州市を中心に国内に13支部、スリランカやウクライナなど海外にも約50支部があり、総勢約2千人の門下生を擁する。テレビの刑事ドラマ「MOZU」で護身術を交えたアクションを俳優に指導するなど、注目を集める流派だ。

 少年の部には、3〜12歳の男女24人が参加していた。小さい子も胴着を着こなし、風貌はまさに空手家。保護者が見守る中、正拳中段突きなど基本動作を練習した後、形の確認やスパーリングなど約1時間行われた。

 感心したのは、あいさつなど礼儀作法を徹底した練習内容だ。「社会に出たときに、大きな声でしゃべることができるのは大切なこと」。道場では講師を務める永島さんの指導を、子どもたちは素直に聞く。黒畑小4年の今永悠人君(10)は「先生は優しい。私の形も良くなってきた」と充実した表情だ。

    ◆    ◆

 いよいよ私が“参戦”する一般の部が始まった。今回、特別に護身術メインの内容に組み替えていただいた。「両手で胸ぐらをつかまれ、壁に押しつけられた」との想定で練習スタート。「左足を半歩前に出し、両足をそろえないこと。そしてお尻を壁に付ける」。踏ん張りがきき、体を浮かされることなく上半身を自由に動かせる。的確なアドバイスだ。

 次に、相手を倒す行動に移る。胸ぐらをつかんでいる相手の左腕の上から、私の右ひじを力いっぱい上から下へ押す。すると、相手がバランスを崩して前のめりになり、顔にひじうちができるほどの距離に自然と近づいた。そして踏ん張りがきいている自分の左足を、相手の左足奥に差し込んでそのまま胸を押し込むと、相手は「バタッ」と音を立てて地面に倒れ込んだ。

 ミット打ちも体験させてもらい、気持ち良く汗を流せた。「空手は心と体を鍛える」。永島さんの言葉が心に響く。この日習った護身術が、実生活で役に立つ機会がないように願った。










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