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福岡かるた風土記

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【福岡かるた風土記】(14)明暗分けた女性歌人

2017年12月27日 03時00分 更新

記者:全日本かるた協会8段・岡部定一郎氏


  • 和泉式部公園には式部の像や歌碑が立つ=佐賀県嬉野市塩田町

 忘れじの/行末までは/かたければ/今日をかぎりの/命ともがな

 百人一首の54番目に収録されている儀同三司母(ぎどうさんしのはは)こと高階(たかしな)貴子の歌です。平安中期の有名な歌人で、摂関家の藤原道隆に嫁ぎました。苦労なく優雅な生活を送っていましたが、藤原家内の争いの影響で、一族が筑紫大宰府に流されたり、出雲国(現在の島根県)へ転勤させられたりして、悲劇と苦労のうちに生涯を終えました。

 歌は「いつまでもおまえを愛して忘れないよ、とのお言葉ですが、それも末永くは難しいと思いますので、そうおっしゃる今日を最後に死んでしまいたいものです」といった意味です。

 愛する人への歌ですが、没落してゆく貴族の悲しさを予感させる歌でもあります。










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