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箱崎キャンパスデジタル保存 九大・堀教授 丸ごとスキャン立体で再現

2018年01月01日 03時00分 更新

記者:古賀英毅


  • 九州大箱崎キャンパスの旧法文学部の建物を斜め上からの視点で再現した画像。周囲の植え込みや道も描いている

 今秋、伊都キャンパス(福岡市西区)への移転が完了し、取り壊される九州大学の箱崎キャンパス(同市東区)を丸ごとレーザー・スキャナーで記録し、ウェブ上に公開する作業を同大人間環境学研究院の堀賀貴(よしき)教授(建築史)が進めている。消えゆく貴重な近代建築群をはじめ、キャンパス全体が仮想空間に生き続け、将来は仮想現実(VR)技術で懐かしいキャンパスを散歩できるようになる。

 レーザー・スキャナーは最高で1秒間に100万回のレーザー光を対象物に照射し3次元の座標を持つ点群として計測。同時にデジタルカメラで撮ったデータを加工すると、立体的なカラーアニメーションで再現できて、3Dプリンターで模型も作れる。堀教授によると、壊す建物をレーザー・スキャナーで記録する例は珍しいという。

 計測は同大本部の要請で2014年から始めた。箱崎キャンパスでは、旧工学部本館(1930年建築)など五つの建造物を保存活用する方針が決まっている。その他にも大正時代からの多様な建物が並び、「良くも悪くも個性があり、今後の大学では見ることができない」(堀教授)景観をつくってきた。入学式などがあった記念講堂(67年)、既に壊された旧法文学部(25年)などは内部も詳細に計測し、学内の道路や植え込みまで記録した。

 理系地区のスキャンはほぼ終了。文系地区は昭和30年代以降の建物ばかりで、現時点で記録の対象外だが、堀教授は「外側だけでも記録したい」とグラウンドも含めた箱崎キャンパス全体を記録したい意向だ。

 まだ作業途中だが、合成を終えた場所から順次公開中。完成すればキャンパス全体や建物をあらゆる角度から見ることができて、一部は建物の中にも入れる。インターネットの閲覧ソフトによっては見られない場合もある。










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