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手ぶらで乗馬、癒やされ爽快 福岡市・西戸崎で1日体験

2018年01月14日 03時00分 更新

記者:植田祐一


  • 博多湾を望む馬場を走る女性会員。人馬一体で寒風を突き抜ける

  • 「洗い場」で待機する馬。ほとんどが引退した競走馬という

  • 講師の橘高さんとフラッピー君

 馬に乗ってさっそうと風を切り、ストレスから心と体を解き放ちたい−。いつかやってみたいと思いつつ、何となく縁遠かった乗馬。手ぶらで参加できる1日体験コースがあると聞き、福岡市内の乗馬クラブを訪ねた。

 海の中道を志賀島方面に進んだ東区西戸崎。目指す乗馬クラブ「クレイン福岡」はJR西戸崎駅と市営渡船の発着場のすぐ近くにある。

 博多湾に面した開放的なロケーション。屋根付きを含めた3カ所の馬場で、女性たちが乗馬を楽しんでいた。「1270人の会員の7割が女性です」。インストラクターの橘高昭一さん(33)が教えてくれた。

 早速ヘルメットや靴などレンタル一式を着用。ジャケットには落馬した際に膨らむエアバッグが仕込まれていた。準備万端。お馬さんとの対面だ。

 「フラッピー君です」。橘高さんが紹介してくれたのは雄のサラブレッド、フラッピー君。12歳の元競走馬で、人間なら40歳くらいという。馬の視界は350度。こちらを見るや頭を振り、前足でしきりに地面をかいている。

 個性知り愛着

 「大丈夫です。食べ物をくれると思っておねだりしてるんです」。橘高さんはそう言うと、落ち着きを取り戻したフラッピー君に「さあお仕事よ。あきらめなさい」と笑い掛けた。

 このフラッピー君、元競走馬なのに走るのが大嫌い。走らずに乗り手を困らせるが、逆に暴走の危険もないということで、体験乗馬の「専属」になったという。馬も人間と同じ。個性を知ると、愛着が湧いてくる。

 踏み台を上り、鐙(あぶみ)に足をかけてまたがった。両足のかかとで馬の腹を軽く蹴るのがスタートの合図。やってみると、フラッピー君が動きだした。

 歩くたびに体が前後に揺れ、リズム感が心地いい。腰を動かしながらバランスを取る。「かかとを下げて、背筋を伸ばし、視線を上げて」。橘高さんの指示で姿勢を正すと視界が開け、海が見えた。爽快だ。

 馬を止める時は手前に手綱を引く。「うまくやったら、ほめてあげるのが大事です」。指示通りに動くたびにフラッピー君の首の横をポン、ポンとたたいてみた。息が合ってきたようでうれしくなる。

 激しい縦揺れ

 最後に速足に挑戦した。それまでは前後の揺れだったが、全く違う縦揺れになった。馬体が沈むタイミングで立ち上がり、戻るタイミングで腰を落とすのが基本動作だが、うまくいかず体が波打つ。「立つ座る、立つ座る」。橘高さんのかけ声に集中し、試行錯誤を繰り返す。

 しばらくすると急にタイミングが合った。フラッピー君が刻むリズムに体の上下動が連動し、驚くほど滑らかに進んでいく。これが「人馬一体」ということか。乗馬が人と馬との共同作業と言われる理由がよく分かった。

 レッスンが終わった。太ももは軽い筋肉痛だが、何よりフラッピー君に癒やされた。ほかでは味わえない爽快感と充実感。1日体験をする年間約4千人の1割近くが、最低でも約8万円という安くない入会金を支払い、会員になるという。

    ◇    ◇

 1日体験の乗馬試乗会は予約制で所要約1時間半(騎乗約20分)。対象は小学生以上で、インストラクターとマンツーマンで行う。料金は新春キャンペーンとして2月20日まで先着200人限定で1820円(レンタル費、保険代込み)。クレイン福岡=092(603)6255。










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