ようこそ ゲスト様

qBiz 西日本新聞経済電子版

航空産業集積 福岡県支援 新年度から 自動車製造拠点 ものづくり適地 中小育成 一括受注 生産へ

2018年01月11日 03時00分 更新

記者:富田慎志

 福岡県は2018年度、航空機部品を生産する中小企業を集めた「福岡県航空機産業クラスター(企業群)」の形成に乗り出す。数百万単位の部品が必要な航空機は産業としての裾野が広く、政府は成長産業と位置付けている。福岡県は全国有数の自動車生産拠点であり、ものづくりに強い地域特性が発揮できると判断。参加企業を支援し、将来は企業群による一貫生産体制と一括受注を目指す。

 国内の航空機産業は、15年11月に国産旅客機「三菱リージョナルジェット(MRJ)」が初飛行に成功して以来、企業の参入の動きが活発化。三菱重工業は22年ごろから、北九州空港でMRJ量産機の試験飛行を始める見通しだ。

 福岡県関係者によると、これまでに板金加工やパイプ加工などの5社程度がクラスターへの参加を計画している。県は支援策として、航空機メーカー訪問や航空機に関するセミナー参加の費用を助成する。部品の試作に必要な材料、工具の購入費も補助する方針。参加企業を増やすための人材育成や、部品性能試験の環境を整備する構想も描く。

 航空機部品の生産には最先端技術が必要なため、新規受注は容易でないが、修理やメンテナンスで一度契約すると長期にわたって取引が続けられる。県は雇用効果も大きいとみて、航空機を自動車に続く基幹産業に育てたい考えだ。

 経済産業省によると、航空産業の研究会や参入を目指すクラスターは全国に40以上ある。九州では、九州経済連合会を中心に、複数の県の企業が「九航協エアロスペース・ネットワーク」を組織しているが、一つの県内でクラスターを形成するのは初めてとなる。

 世界の航空機需要は、アジアの経済成長を背景に拡大。経産省によると、15年の国内生産額は約1兆8千億円で、5年間で1・6倍になった。政府は30年に3兆円へ引き上げる目標を掲げている。現在は愛知県や岐阜県など、東海地区に関連企業が集まっている。










九州経済 ニュースの最新記事



そもそもqbizとは?

Recommend

ランキング

Recommend

特集 最新記事

コラム 最新記事