ようこそ ゲスト様

qBiz 西日本新聞経済電子版

デスクコラム

一覧ページへ

福岡→鳥取という移住 「豊かさ」について考えさせられた

2018年01月14日 03時00分 更新

記者:福間慎一


  • 西嶋さんが年頭にあたって「あるべき自分」と「やりたいこと」を列挙したノート。1時間ちょっとで書いたという。記者も挑戦したが、あまりに時間がかかり断念した

  • 福間慎一(ふくま・しんいち)
    福岡市生まれ。2001年に西日本新聞社に入社、文化部、長崎総局、本社報道センターなどで記者。紙面編集にも約4年間従事。16年9月からヤフーに出向、17年9月からqBiz編集長。特技は居酒屋のメニューを指1本でくるくる回すこと。


 鳥取での挑戦はまだまだ道半ばだ。あるとき、企業との契約交渉で見積もりが「高すぎる」と辞退された。

 作業の品質には自信があったので、「いくらぐらいなら可能ですか」と問うと、示されたのは見積もりの3分の1の額。「(障害者だから安く、という)その認識を変えていかないと」と話す。

 「仕事のクオリティベースで見てもらえるのが当たり前になる環境を作らないといけない」という西嶋さんの話には同感だ。高齢者だから、障害者だから、そんな理由で本来得られるはずの報酬が低くなるのはフェアじゃない。

 福岡では、福祉業界の若者のコミュニティーを作って横のつながりを強めたり、クラウドファンディングの資金で障害がある人たちの運動会を企画したりしてきた西嶋さん。移住半年ほどの鳥取でも、すでに読書会やオンラインの勉強会を開き、そして人物を「本」に見立てて話を聞くという北欧発祥のイベント「ヒューマンライブラリー」も企画した。

 自分が知られていない場所でどれぐらいできるか――、意識しているのは「参加者」ではなく「主催者」になること、だという。「自分を知ってもらうには、自分が表に立って何かをやるしかない、と気付いたんです。参加するだけだと自分のことを知ってもらえない」

 自宅は鳥取市の郊外にあるが、地域のつながりが強く、フリーマーケットに出展したり運動会に出たりで、西嶋さんは「福岡にいるときよりも濃い毎日です」と笑う。

 好況、仮想通貨、フィンテック…いろんな言葉が躍る中、本当に「豊か」になることってなんだろう?と、考えた年の始まりだった。

福岡から鳥取に移住した西嶋利彦さん









コラム qBizコラムの最新記事



そもそもqbizとは?

Recommend

ランキング

Recommend

特集 最新記事

コラム 最新記事