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就業体験、企業側の本音は? 「継続的に関わりを」「学ぶ目的を明確に」 福岡女子大フォーラム

2018年02月02日 03時00分 更新

記者:石田剛


  • 学生を受け入れている企業や団体の関係者が意見を交わした福岡女子大のフォーラム=1月、福岡市

 少子化で高等教育の在り方が問われる中、学生が地域の企業や団体と現場で一緒に働きながら学ぶ体験型学習に力を入れる大学は多い。ただ、受け入れ側はどう感じているのか−。福岡女子大(福岡市)が1月に初めて開いた体験学習プログラムに関する公開フォーラムでは、企業や団体の率直な意見が飛び交った。

 福岡女子大は食、環境、地域づくりなどをテーマにNPO法人や企業、自治体で就業体験をするプログラムを2011年度から続けている。フォーラムの中では、学生を受け入れている5社・団体の担当者が「受け入れ先へのインパクト(影響)」をテーマに意見を交わした。

 福岡市で子どもの居場所づくり活動を続けるボランティア団体の宮崎祐子さん(61)は、学生が丁寧に向き合ったことで子どもたちの言葉遣いや態度が良くなったと評価。その上で、「1年間のプログラムが終わってもぜひ継続的に関わってほしい」と訴えた。

 「学生たちは遠慮しているように感じる」と指摘したのは同市東区の団地で住民の交流活動に取り組む民生委員の河添綾子さん(53)。住民たちからは学生との活動に対する提案が積極的に出る一方、学生からの意見は少なく、距離感に違いがあるという。

 人材確保や人材育成につなげたい企業や団体の意向もあり、産学連携や体験学習は各地で盛んに進む。福岡女子大で体験学習プログラムづくりに携わってきた和栗百恵准教授は「今やほとんどの大学が何かしらの体験型を取り入れている」と話す。フォーラムには、“当たり前”になった体験学習の意味を学生、受け入れ側の双方に見つめなおしてもらう狙いがあった。

 プログラムの目的を共有する必要性を説く声も相次いだ。「何のために学ぶのか。理念が浸透している組織はうまくいく」。学生と一緒に食育に取り組んだ西鉄ストア(福岡県筑紫野市)の渡辺隆太さん(36)は語った。

 閉会後も、会場では意見を交わす学生たちの姿があった。国際文理学部2年の中村海月さん(19)は「先輩の話を参考に『こうすればいい』という先入観があった。社会人との意識の違いを知る良い機会になった」と話した。










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