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自動化進め働きやすく 信和鋼板(Q&Aと動画付)

2018年02月06日 03時00分 更新

記者:石田剛


  • 隈部佳克(くまべ・よしかつ)社長

  • 信和鋼板の本社工場

隈部佳克(くまべ・よしかつ)社長

 自動車や家電、建築材などに使われる鋼板を加工している。鉄は暮らしを支える存在で、やりがいのある仕事だ。ただ、会社の知名度が高くないため、採用活動は厳しい。事業内容を説明すると興味を持ってもらえることが多い。情報発信の仕方が課題だ。

 優秀な人材確保のため、給与面の待遇改善に加え、働きやすい環境づくりを重視する。生産システムは積極的に自動化して、効率よく働けるようにしている。ロール状の鋼材を切断するラインではロボット2台を導入。九州の業界では先進的だと自負している。

 社内の風通しも意識している。社員が業務の改善につながるアイデアを提案する制度を設けており、月に平均10件ほど集まる。実際に採用された提案は多い。毎月、部署ごとに開くミーティングでは働き方に関しても話し合い、意見を経営会議で報告してもらっている。従業員満足度と顧客満足度の両方を追求していきたい。


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これがわが社の人財活用術だ
qBizが聞きたい7つの質問

 ※回答は隈部氏。動画「仲間になるあなたへの伝言」出演は取越貴博さん
 (1)即内定! ぜひ会社に迎えたい人材とは?

 社是である「信和」は「信頼・信用」と「調和」を意味している。社是に合うような、明るくて元気で信用できる人材を求めている。人物の中身が大事で、学歴は重視していない。

 (2)採用活動で一番の悩みは?

 応募が少ないこと。商工会議所が主催する企業説明会などで詳しく説明すると興味を持ってもらえることが多いが、会社自体を知らない人が圧倒的に多い。鉄は暮らしを支える存在。当社の加工した鋼板も自動車や家電、建築材など幅広い分野で使われている。「やれば面白い仕事」ということをどう伝えていくかが課題だ。

 (3)いま会社として一番忙しいことって何ですか?

 九州は自動車産業が好調。部品会社への納品が順調に続いている。自動車産業は特に品質や納期の管理が厳格で、鋼板加工についても高い品質管理体制の維持が求められる。当社も製品のデータ管理システムや製造工程の自動化などの導入を継続的に進めている。コストも人手もかかるが、会社のレベルアップにはつながっている。

 (4)10年後、あなたの会社はどうなっている?

 現在は北部九州が取引の中心エリアだが、未開拓の地域への進出を図り、西日本一帯で事業展開するような会社を目指す。同時に、福利厚生も充実させてES(従業員満足度)の高い会社にしていく。

 (5)社員の能力開発、スキルアップのために取り組んでいることは?

 営業の提案力、ビジネスマナー、管理職のノウハウなど、役職に応じた外部機関の研修を継続的に受けてもらっている。1人年間で2〜3回は受講している。

 (6)同業他社と比べた場合、あなたの会社の売りは何ですか?

 まずは意思決定の早さ。顧客の細かい要望にもできるだけ応えて、短期間、小ロットの注文も受けている。社員の待遇も比較的良いのではないかと思っている。近年は毎年賃金のベースアップを実施し、しっかり利益が出たときには賞与で還元もしている。

 そして、社員の意識も高い。業務の改善につながるアイデアを「改善提案」として出す制度を設けているが、月に平均10件くらいは集まる。実際に採用された提案も数多くある。例えば、工場内の部品を置く位置を座標軸で示すようにして作業手順書に書き込むようにしたら、部品を探す手間が大幅に減った。

 (7)「働き方改革」やってますか?

 ここまで早く人手不足が進むとは思わなかった。優秀な人材を確保するためには、給与面だけではなく働きやすい環境づくりを進める必要性があると考えてさまざまな取り組みを進めている。

 生産システムは自動化できる部分は自動化して、効率よく働けるようにしている。ロール状の鋼材を切断するための刃を組む作業を担うロボットを2台導入し、生産性が2倍に上がった。今後はAI(人工知能)やIoT(モノとインターネットの接続)をどんどん活用していきたい。

 毎月、経営会議の前に開く部署ごとのミーティングで、働き方についても話し合ってもらっている。出された意見は経営会議でも報告される。

 有給休暇の取得も推進しており、事務部門では取得率が改善傾向にある。取引先からの発注に左右される面はあるが、今後は工場も勤務体制を工夫して、完全週休2日を目指したい。

 ※信和鋼板のホームページはこちら

信和鋼板
 製鉄所で作られた鋼鉄を、自動車や家電メーカーなどの注文に応じて切断したり整えたりする加工を手掛ける。1954年に八幡市(現北九州市)で隈部板金工業所として創業、69年に設立した隈部商工への吸収合併を経て、2001年に現在の社名に変更した。本社と工場は北九州市若松区で、福岡県中間市に建材専門の事業所がある。従業員90人。16年度の売上高は115億円。









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