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伊達政宗の「肉筆」に触れてみた 九博、特別展で展示

2018年02月15日 11時59分 更新

記者:丸田みずほ


  • 3Dプリンターで出力した伊達政宗「書状」の立体文字(撮影・佐藤雄太朗)

 書を立体的に見せて墨の濃淡や穂先の動きを直感的に感じてもらおうと、福岡県太宰府市の九州国立博物館が3Dプリンターを使って伊達政宗「書状」の立体文字を作った。実際に「書」に触れて楽しむこともできる。開催中の特別展「王羲之(おうぎし)と日本の書」(西日本新聞社など主催)でお披露目している。

 本展の主担当者、丸山猶計(なおかず)・同博物館資料登録室長(日本書道史)が発案した。書は筆の穂先の通り道が一番濃くなるため、同じ黒の中でも濃淡ができる。濃淡を数値化して3Dプリンターで出力すると、濃い部分は高く盛り上がり、薄い部分は低くなった立体文字ができあがる。

 肉筆の書作品は平面に見えるが、実は墨の厚みがある。書の専門家の頭の中では立体文字のように見えており、墨の濃淡から筆の動きがリアルタイムで見えるという。書は難しくて読めないとあきらめてしまう人も多いが、丸山さんは「3Dプリンターで出力した作品の濃淡を見て筆順を追えば、作品ができる過程を誰でも楽しめる。紙の奥にいる書き手の個性を感じることもできる」と話す。

 一方、本展に出品されている王羲之「妹至帖(まいしじょう)」の写しは、3Dプリンターを使ってもほぼ平面だった。文字の輪郭をなぞり、その内側を塗りつぶす「双鉤填墨(そうこうてんぼく)」の手法で複製されており、筆跡に厚みがないためだ。3Dプリンターを使えば、肉筆か精巧な複製かを判別できる可能性もある。今後の書の研究にも役立ちそうだ。










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