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天神≒渋谷、中洲≒歌舞伎町、平尾浄水≒田園調布? 若手「よそ者」たちの福岡考

2018年02月25日 03時00分 更新

記者:福間慎一


  • 転勤シーズンは間近。冊子について「せっかくなので読んでほしい」と話す由良さんと湯浅さん

  • 「転勤天国福岡」の表紙

 福岡は制約の中で都市としての戦略を磨いた結果、「地方最強」の都市になった――。まちビジネス事業家・木下斉さんへのインタビューでは、「よそ者」ならでは視点にうなずかされた。

 自分たちが暮らす街への、客観的な評価は興味深い。長野出身で、福岡に記者として2年間暮らした元同僚は記事で過去に「『修羅の国』はちょっと言い過ぎ」と指摘していた。そんなことを思い出していたら、「こんな冊子があるよ」と情報が寄せられた。

 その名も<転勤天国福岡>。A5判、10ページの冊子を開くと…。

<薬院エリア「素敵な私に酔いどれシティガール」>
<博多エリア「俺様を福岡へ左遷するなど認めない」>
<西新エリア「豚骨スープは博多のエスプレッソ」>

 やや刺激的な文言が並んでいる。問い合わせ先は「UR都市機構九州支社」とある。あのお堅いイメージの独立行政法人が、こんな前衛的な印刷物を発行するとは――。

 「新しい顧客の開拓を目指した、若手職員の企画でした」。同支社の由良北斗さん(26)と、湯浅資さん(25)が教えてくれた。昨年2月、3000部を作り、福岡市内の地下鉄駅やURの営業センターなどに置いた。大部分が手に取られ、今は200-300部が支社に残っているだけという。

 2人を含む企画チームの若手職員6人は、全員が福岡以外の出身。住人は中高年層が中心で、「若い人はあまり住まない」とも言われるUR。これまであまり力を入れていなかった面もある同世代へのPRのために、自分たちの「福岡像」を冊子に込めた。

 冊子では、福岡の職住近接ぶりや物価の安さをPRしつつ、<転勤で少し心細いというあなた>のために天神≒渋谷、中洲≒歌舞伎町などと東京の街との類似性も示してみた。平尾浄水≒田園調布、アイランドシティ≒豊洲は、地味ながらなかなか言い得て妙だ。

 「転勤パラダイス」と話す2人に一応、福岡の「気になる所」を聞いてみた。


福間慎一(ふくま・しんいち)<br />
福岡市生まれ、福岡県粕屋郡育ち。2001年入社、文化部、長崎総局、本社報道センターなどで記者。16年9月からヤフーに出向、17年9月からqBiz編集長。特技は居酒屋のメニューを指1本でくるくる回すこと。









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