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難病の子のためにサプリ 福岡の女性が開発

2018年02月24日 11時29分 更新

記者:井上真由美


  • 長男(右)に自ら開発したサプリメントを食べさせる小浦潔恵さん

 難病のわが子のために−。福岡県那珂川町の会社代表小浦潔恵(ゆきえ)さん(41)が、持病などで極端な小食・偏食がある子ども向けのサプリメント「モグ」を開発した。きっかけは、長男(6)が難病と診断されたこと。原因不明で治療法がない病気の息子への「栄養を取らせ病気の進行を抑えてやりたい」という思いが形になった。

 長男は2016年、全身の細胞の中にあるミトコンドリアの機能が低下する「ミトコンドリア病」と分かった。病気が進行すると、運動機能や視覚、聴覚、知能などに障害が生じる。指定難病の一つで、患者数は1533人(16年度)。

 診断から3カ月間は「泣いて暮らした」という小浦さんだが「親がしてやれるのは治療法が見つかるまで、栄養のバランスを整えて健康管理すること」と覚悟を決めた。ただ、長男は病気の影響から、小学1年で身長103センチ、体重15キロと小柄で極端に食が細い。

 健康食品のコンサルティングをしていた経験を生かし、長男の栄養摂取に役立つサプリメントを探した。国内外のサプリなど24種類の成分を分析したが、ミネラルが不足していたり、糖分が多すぎたり、味が悪かったりと子どもに適した物がなく、ないなら作ろうと開発を思い立った。

 試作を重ね、昨年10月に完成した「モグ」は、ビタミンやミネラルなど22種の栄養素を含み、卵や小麦などのアレルゲンは不使用。錠剤をのみ込めない幼児もかみ砕ける形状で、パイナップル果汁で味付けした。体重によって1日2〜6粒が適量という。

 長男も「おいしい」と朝晩1粒ずつ食べている。同じように小食な子どもたちに役立ててほしいと販売したところ、食物アレルギーによる食事制限や、発達障害による感覚過敏で極端な偏食がある子どもを持つ親たちから注文が来るように。小浦さんは「親が『もっと食べて』と言うあまり、食事が苦痛になって余計食べないという悪循環に陥ってしまいがち。サプリで栄養を補うことで、親子とも食事を楽しんでほしい」と話す。通信販売のみで1袋5千円(60粒)。ファインテ=092(953)7407。










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