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無許可で土砂埋め立て、住民は災害懸念 福岡県が業者を指導 太宰府

2018年03月02日 03時00分 更新

記者:南里義則



  • 樹木が伐採され、土砂で埋め立てられた斜面=2月18日、福岡県太宰府市

 麻生教育学園(本部・福岡市)が所有する福岡県太宰府市内の山林斜面で、無許可で土砂の埋め立てが行われていることが分かった。地元住民は豪雨時の災害発生を懸念しており、県は無秩序な埋め立てを禁じた県条例違反だとして、埋め立てた地元の土木業者に早急な防災対策を講じるよう行政指導している。

 太宰府市などによると、現場は学園が運営する九州情報大近くで、県道筑紫野古賀線バイパス沿いの約7500平方メートル。山林ののり面(高低差約40メートル)などの樹木が伐採され、大量の土砂で埋め立てられた状態になっている。のり面の崩落を防ぐ工事が行われた形跡はないという。

 2年ほど前から、学園から一帯の管理などを委任された開発業者の関係者である土木業者が、ダンプカーで土砂搬入を始め、現場のすぐ下に農地を持つ有岡昌夫さん(79)が「豪雨が降ったら危ない」と市に相談。市の聞き取りに対し、土木業者は「道を造るため」と説明したが、道にするには急勾配で、計画図面もなかったという。このため市は、別の工事現場などから持ち込まれた残土の捨て場所になっている可能性が高いと判断した。

 県の「土砂埋立て等による災害の発生の防止に関する条例」では、埋め立てる土地の面積が3千平方メートルを超える場合、知事の許可が義務付けられている。市の通報を受けた県は、埋め立てが許可を得ておらず、条例に違反するとして昨年9月、許可を得た上で適切な防災工事を行うよう土木業者を行政指導した。

 学園の麻生隆史理事長(58)は取材に対し「(条例違反は市からの連絡で)初めて知った。前任の父に聴いたところ、山林購入や管理は委任した開発業者(昨年死去)に任せきりだったようだ」と釈明した。その上で「住民から不安の声が出ており、法令順守が大事なので、別業者に防災工事のための測量・設計を委任した。一刻も早く正常な状態にしたい」としている。

 麻生教育学園は、福岡県筑豊発祥の麻生グループとは無関係。










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