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従業員の満足度高める スターフライヤー(Q&Aと動画付)

2018年03月06日 03時00分 更新


  • 山下照彦(やました・てるひこ)総務人事部長

  • スターフライヤーのロゴ

山下照彦(やました・てるひこ)総務人事部長

 会社が縦割り組織とならないよう、職場の垣根を越えてさまざまな取り組みを行っている。「安全運航を常に意識する」ことに加え、チームワークを大切にし、仲間を思いやりながら、仕事に当たれる人財を求めている。

 従業員満足度を引き上げることが、お客さまの満足度を高め、持続的な成長につながると考える。2014年度に始めた従業員満足度(ES)調査を基に、働き方改革や人事教育の充実に力を入れている。並行して、管理職が部下のワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の両立)を後押しする「イクボス」の養成や、育児・介護休業の見直しなどを進めている。

 優秀な人材確保のため、首都圏での知名度アップを図るだけでなく、「採用活動」の質の向上にも取り組む。面接担当者の対応力を高める取り組みのほか、エントリーシートをより深く読み込むため、審査に人工知能(AI)を活用する予定だ。


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これがわが社の人財活用術だ
qBizが聞きたい7つの質問

 ※回答は山下氏。動画「仲間になるあなたへの伝言」出演は総務人事部兼人財開発準備室アシスタントマネージャー、牟田口真子さん

 (1)即内定! ぜひ会社に迎えたい人材とは?

 会社が縦割り組織とならないよう、パイロットや客室乗務員、整備士、グランドスタッフなど、職場の垣根を越えてさまざまなプロジェクトに取り組んでいる。航空会社として当然の「安全運航を常に意識する」ことに加え、チームワークを大切にし、仲間を思いやりながら仕事に当たれる「人財」を必要としている。

 (2)採用活動で一番の悩みは?

 福岡ではそれなりの知名度になってきていると思うが、首都圏ではまだ知名度が高いとはいえない。会社として「知名度の向上」をテーマに掲げており、2月上旬に東京・JR有楽町駅前の東京交通会館にアンテナショップを設けたのもその一環だ。航空業界を志望する学生は多いが、本社が九州にあるため、内定を辞退するケースもある。勤務地に関係なくスターフライヤーで働きたいと思ってもらえるよう、企業価値を高める努力をしている。

 (3)いま会社として一番忙しいことって何ですか?

 2018年10月の冬ダイヤから日本‐台湾間に定期路線を開設する。北九州、福岡、中部国際の3空港と台湾桃園国際空港との間を1日各1往復する予定だ。国際定期路線は4年半ぶり。搭乗手続きなど国際線のシステム構築に加え、新たな機内サービスなど、国際定期路線の開設準備で忙しい。また、オペレーション体制の見直しや社員が働きやすくなるよう、オフィスのレイアウト変更も進めている。

 (4)10年後、あなたの会社はどうなっている?

 従業員満足度(ES)を高めることが、お客さまの満足度向上と、会社の持続的な成長につながると考えている。2014年度に始めたES調査に基づき、人事・賃金制度の見直しや教育訓練の拡充、働き方改革に取り組んでいる。10年後も社員が長く働ける、また働きたいと思う会社でありたい。

 (5)社員の能力開発、スキルアップのために取り組んでいることは?

 2014年度以降、階層別教育の拡充を進めている。新入社員は内定式の段階から研修を始める。配属先とは異なる職場の先輩社員が相談に乗る「メンター制度」も設けている。

 20歳代後半の社員には、30歳代になったとき、プライベートを含めてどのようなキャリアを積んでいくかを考えてもらう「キャリア研修」を実施。30歳代半ばの社員向けの「リーダー研修」や管理職のための研修も行っている。

 30歳代半ばの社員が、他業界・他企業の社員と一緒に取り組む「社外研修」を段階的に実施している。このほか、社内の風通しが良くなるよう「他職場研修」や通信教育の受講料補助など資格取得制度も設けている。

 (6)同業他社と比べた場合、あなたの会社の売りは何ですか?

 日本生産性本部サービス産業生産性協議会が実施した2017年度のJCSI(日本版顧客満足度指数)調査の「国内航空」業種において、9年連続で1位に選ばれた。お客さまへのおもてなしや思いやりが私たちの売りだと考えている。接客する職場の社員だけではなく、バックヤードで働く社員もおもてなしや思いやりの気持ちを持つことが大切であり、今後もこの「スターフライヤーらしさ」を追求していきたい。

 (7)「働き方改革」やってますか?

 ワーク・ライフ・バランス(仕事と私生活の両立)の充実に向け、休暇制度の拡充や労働時間の短縮などに取り組んでいる。

 育児休業は、法令で定められた「満2歳」までではなく、子どもが「満3歳」になるまで取得できる。短時間勤務は「小学3年」までを対象とし、子育てをしやすい環境を整えている。

 客室乗務員に関しては、1カ月当たりの就業時間の上限を56時間とする「部分就労」を設けている。また、最大50%の勤務短縮が選択できる育児時短制度も導入している。

 管理職が、部下のワーク・ライフ・バランスを考え、部下のキャリアや人生を応援する「イクボス宣言」をした。社員がどんなことを考えながら仕事をしているのかを管理職にフィードバックするなど、ワーク・ライフ・バランスの充実を図り、社員のやる気を引き出して、会社の価値を高めていきたい。

 ※スターフライヤーのホームページはこちら

スターフライヤー
 「感動のあるエアライン」をコンセプトに掲げ、2002年設立。本社は北九州市。北九州空港を拠点に、国内6路線を定期運航。全席に液晶モニターを装備し、ゆとりある革張りシートを導入するなどの快適性を追求。日本生産性本部公表の顧客満足度調査「国内航空」業種で、9年連続1位に選ばれている。17年3月期の売上高は348億円。17年3月末の従業員数は699人。









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