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居眠り検知後 自動運転に 非接触センサーで心拍や呼吸把握 九工大が事故防止へ新技術 急病時対応にも期待

2018年03月07日 03時00分 更新

記者:諏訪部真


  • 実験車両を説明する九州工業大の佐藤寧教授。指さしたバックミラーの中に非接触生体センサーを埋め込む=6日、北九州市若松区

 九州工業大大学院生命体工学研究科(北九州市)の佐藤寧(やすし)教授(58)は6日、電波を当てて運転者の異常を検知する「非接触生体センサー」を用いた自動運転技術を開発したと発表した。ドライバーの居眠りを心拍や呼吸から把握すると、手動運転から自動運転に切り替わり停車する仕組み。これまでの実験では約8割の精度で安全に停車することに成功しており、10年以内の実用化を目指す。

 「非接触生体センサー」は、FMラジオと同じ周波数の電波を当てると、血流量が多いほど電波の吸収率が高くなる人体の特性を利用。測定した血流量を基に心拍と呼吸それぞれの間隔を割り出す。居眠りすると間隔が大きくなるという。

 実験車両ではセンサーをバックミラーに内蔵したほか、シートにも敷き、体の傾きや揺れを把握。情報を集約する人工知能(AI)が居眠りと判断すると音声で警告し、ハンドル操作などの反応がない場合は自動運転に切り替わる。

 車内のカメラで運転者の目の動きを追い、警告音を発する居眠り検知システムは、既に他の企業が開発しているが、佐藤教授は「カメラでは光の影響で読み取れないこともある。環境に影響されない生体情報で、より正確に検知できる」と説明する。

 今後の課題は急病への対応。交通事故総合分析センター(東京)の統計では、心臓まひや脳内出血などの急病に伴う交通事故は、2016年に全国で249件に上る。佐藤教授は、医療機関の協力も得て実験方法を探ることにしている。










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